2018年12月11日火曜日

2018年度 2期第10回ゼミ


ゼミ生のOです。後期第10回目のゼミを行いました。今回は最初に相澤先生とRさんが新書紹介をした後に、128日に行われるゼミ発表の最終打ち合わせをしました。

 新書紹介では、まず相澤先生が渡邊啓貴『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書、2018)を紹介しました。本書は、20世紀のヨーロッパ外交史を取り上げており、またヨーロッパとアメリカとの関係も論じられています。ヨーロッパは第一次世界大戦、第二次世界大戦で戦場となり、大きな損害を受けました。当時、荒廃したヨーロッパの復興には、アメリカ合衆国の支援(マーシャルプランなど)が必要であり、アメリカの支援なしには、ヨーロッパは立ち直れなかっただろうと言われています。しかし、アメリカからの支援により、結果としてアメリカの台頭という新しい力関係が生まれたのも事実です。

 次にRさんは川合康三『生と死のことば 中国の名言を読む』(岩波新書、2017)を紹介しました。本書は、生と死について古代中国の思想家や賢者が何を思ったのか、彼らの言葉をもとに探っています。思想家の言葉の意味は一見難しそうに思えましたが、本書では一つ一つわかりやすく解説されていたので意外に読みやすいと思います。大昔の思想家が残した言葉が現代に残る事はもちろん、その教えが現代を生きる私達にも通じる事に重みを感じました。

 新書発表の後は、128日に行われるゼミ発表会に向けて最終打ち合わせをしました。打ち合わせでは、最初にスライドを使い発表のリハーサルをしました。その後に、改善した方が良い点をゼミ生と相澤先生で出し合い、修正しました。これまで準備してきたので、以前より良くなっていると評価を頂きました。しかし、まだまだ改善していけば良くなる所も沢山指摘されたので、そこを上手く取り入れていく必要があると感じました。今日の授業で評価された事を本番でも発揮できるように練習していきたいです。