2021年10月27日水曜日

2021年度後期第5回:新書報告3

 ゼミ生のKです。10月も後半になり寒くなってきました。10月27日、今学期3回目の新書報告はC班です。

Oさん:門脇厚司『社会力を育てる 新しい「学び」の構想』岩波新書、2010年

人間を好きになることが社会性を持つために大切だということを学びました。大学生活では人と関わる機会が多く、社会性を身に着けやすい環境にあると思うので、積極的に人と関わって社会性を身に着けたいです。

Yさん:勝間和代『断る力』文春新書、2009年

断る力を培うためにはまず、自分の強みを知り適切に断ることが大切だと感じました。自分の力を自覚できると、自分の得意不得意がわかり、相手に頼みやすくなる、ということに共感しました。しかし、本には20代はトライ&エラーが必要であるとも書かれていたそうなので、私自身はもうしばらくはとりあえずなんでも頑張ってチャレンジしてみようと思いました。

Zさん:宮下紘『プライバシーという権利 個人情報はなぜ守られるべきか』岩波新書、2021年 

プライバシー一つで政治思想まで偏らせることが出来ることに驚きました。その例として「ケンブリッジアナリティカ事件」という事件を知りました。これはケンブリッジ・アナリティカ社という英国企業がFacebookを通して大量の個人情報を取得し、アメリカ大統領選挙でトランプ陣営なとの複数の選挙活動をサポートしたという事件です。私たちは常に自分自身で自分のプライバシーをどこに信頼して預けるのか考えていかなければならないと感じました。

K:岩男壽美子『外国人犯罪者 彼らは何を考えているのか』中公新書、2007年

この本は著者と法務省が刑務所にいる外国人犯罪者と日本人犯罪者に犯罪を犯してしまったことについて、大規模なアンケートを取った結果の本です。犯罪の動機や刑罰の正当性について、受刑者がどのようなことを考えているのか知ることができました。この情報から、今後外国人犯罪者に対して、日本人犯罪者と違った犯罪傾向に対策もできるのではないかと思った。

Rさん:阿川佐和子『聞く力』文春新書、2012年

聞くときには安易にわかりますと言わない、質問はたくさん準備しないほうがいい、素朴な質問が大切、オウム返しをすることが大切、、など聞く力をつけるための具体的な方法を知ることができました。文春新書の報告を聞くのは今回が初めてでしたが、Y君の断る力も合わせて、人生の生きていくうえで大切になること、方法を教えてくれる部分が大きい新書だなと感じました。

Tさん:山口二郎『政治のしくみがわかる本』岩波ジュニア新書、2009年

民主主義は当たり前のものではない、自分から変えられる世の中であると考え多角的物事を見ていくことが大切だそうです。Tくんが印象に残った言葉として「理想は可能性の現実だ。」というのを紹介してくれました。理想がないと現実で成功はないというとても良い言葉だと感じました。また政治を考えていくうえでは、メディアに注意する、などの基本的なことがとても重要で大切なことだとことも必要だと感じました。


2021年10月20日水曜日

2021年度後期第4回:新書報告2

 こんにちは。ゼミ生2年のYです。東京はぐっと気温が下がってきました。みなさま、あったかくして過ごされていますか?今週の相澤ゼミは体調不良による欠席者が数名出ました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さんも気をつけて生活していきましょう!

さて、後期第4回目の授業は、D班の新書報告を行いました。早速紹介していきます。

Nさん:藤沢房俊『ガリバルディ』(中公新書、2016年)

本書は、イタリアの独立運動で活躍したガリバルディの生涯を紹介しています。歴史的な事実を踏まえてガリバルディの背景を考察し、ガリバルディに対する評価について著者の肯定的な主張と否定的な主張の両方を知ることができたそうです。

恥ずかしながら、私は今回の報告でガリバルディという存在について初めて知りました。独立運動で活躍した人物と聞いて、最初は気難しい人なのかなという印象を受けました。しかし、Nさんの報告を聞いて、破天荒だけど周囲から愛されていたという話を聞き、ガリバルディのギャップに興味を惹かれました。イタリアの歴史に興味がある人に是非読んでいただきたいです。

Mさん:星野保『すごいぜ!菌類』(ちくまプリマ―新書、2020年)

本書は、カビやキノコ、酵母などの菌類の生態について紹介しています。Mさんは、菌の増え方と菌の進化について面白い報告してくださいました。

報告の中で印象に残ったのは、菌にも感情があるような活動をすると著者が主張していたという話です。一般的に菌は、長い年月をかけて進化していくそうですが、状況によっては早く進化することが可能だそうです。例えば、農薬耐性をつくるための菌類は早く進化することができます。菌自身が生き残るために、他の菌類が活動していないときに活動をするので、まるで菌にも感情があるみたいだと著者は述べています。人間の感情とは少し違うかもしれませんが、菌類も環境に適応しようとしながら一生懸命生きているのだと考えると愛着が湧いてきました。生物が好きな方は楽しめる一冊になるでしょう。

Iさん:加賀乙彦『ある若き死刑囚の生涯』(ちくまプリマ―新書、2019年) 

本書は、1968年に起こった横須賀線電車爆破事件の犯人である死刑囚が、約7年間の牢獄生活を綴った日記を紹介しています。生々しい言葉を通じて、死刑囚の心情の変化や生活の実態を知ることができます。

報告を聞いて印象に残ったのは、一般囚と比べて死刑囚が自由な生活をしているという点です。本書によると、日記を書いた死刑囚は好きな格好をして、娯楽も楽しめるという生活を死刑が宣言させる前日までしていたそうです。この死刑囚は、牢獄生活を通して、短歌の才能を開花させ周囲から評価されるようになりました。しかし、どんなに実績を重ねたとしても、その先に死刑が待っていると考えると、ある意味残酷で絶望的だと感じました。先週の新書報告でも死刑制度についての報告がありましたが、そこからさらに死刑について考えるきっかけになりました。

みんなで進次郎池へ。快晴でした。

今回は報告がいつもより早く終わったので、残り時間に皆で新次郎池に散歩しに行きました。私は初めて新次郎池に行ったのですが、自然豊かな風景を見ると、とても穏やかな気持ちになりますね。私の地元にも新次郎池と似た景色を見られる公園があり、そこで過ごす時間が大好きだったので懐かしく感じました。私の東経大お気に入りスポットが1つ増えて特別な1日になりました!

本当にサプライズ!心遣いに感激でした。
ますますハッピーになりました。ありがとう。(相澤記)
そして先週のゼミで、相澤先生が結婚したことを報告してくださいましたので、サプライズでゼミ生からお花をプレゼントしました。新次郎池の綺麗な自然に囲まれながら先生のお祝いをして、写真撮影や雑談などをすることができて楽しい時間を過ごせました。

相澤先生、ご結婚おめでとうございます!!

以上が第4回目のゼミの報告でした。来週のゼミはC班の新書報告を行います。どんな報告を聞けるのか今からとても楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、来週の相澤ゼミブログでお目にかかりましょう。


2021年10月13日水曜日

2021年度後期第3回:新書報告1

こんにちは!経済学部2年のGです。緊急事態宣言が解除され、久々に対面で活動が行えました。グループ替えをして、前期とは異なるメンツで毎回新書発表をしていきます。それでは、今日の発表を見ていきましょう。 

Yさん:中谷内一也『リスク心理学 危機対応から心の本質を理解する』(ちくまプリマー新書、2021年) 

本書は、人はリスクをどのように評価し行動するかを解説しています。 

リスクとは、将来いずれかの時に望ましくないことが起こる可能性のことです。このリスクには2つの要素があます。それは、直感型思考と論理型思考です。これを二重過程理論といい、二つの思考は同時に稼働し、独立して働いているそうです。 

Yさんは、コロナ禍に起きた実際の出来事を例にとって、直感型思考と論理型思考の違いを分かりやすく解説してくれました。客観的なデータは冷静に判断しやすく、具体的な個別のデータは記憶に残りやすいという脳の特徴を知ることができました。また、論理型思考に比べ直感型思考はコストが低いそうです。このため、人は日常生活で発生するリスクを直感で判断することが多いことが明らかになっています。 

アクション映画やドラマでは、主人公が自分の直感を信じて結果的に命拾いをするというような描写がよくあると思います。Yさんも、いざという時は自身の直感を信じるそうです。情報に惑わされず強い意志をもって行動するには、直感を信じることも大切だと思いました。 

 O さん:外山滋比古『家庭という学校』(ちくま新書、2016年) 

本書は、著者が自身の経験と対比しながら、家庭教育の重要性や子供に与える影響を、1. 能力を引き出す、2. 苦労は買ってでもせよ、3. 親が自分で教える、4. 経験こそが大事、5. 子育てで難しいことの五つに分けて論じています。2の「苦労は買ってでもせよ」からは、お母さんの声変わりというテーマ話題が紹介されました。お母さんは、生まれて間もない赤ちゃんには優しい声で話しかけます。しかし、3歳頃から子どもにとって怖い印象を持つような声色に変化します。この変化は、自分の子どもが周囲に比べ遅れているのではないかという母親の焦りからくるそうです。この他、近年増えつつある早期教教育など、身近な例を挙げたテーマが多く共感しやすい内容でした。 

Oさんは本書を読み、自分の子どもには、本人がやりたいといったことをやらせてあげたいと考えたそうです。私ももし子育てする時が来たら、能力や好奇心を充分に伸ばすことができる環境にしたいと思いました。 

親は必要な教育であると考えても、子ども自身にとっては必要がないかもしれません。子どものための教育が、将来悪影響を及ぼす可能性も考えながら教育をすることが大切であると考えました。 

R さん:若桑みどり『お姫様とジェンダー』(ちくま新書、2003年) 

シンデレラや白雪姫など、プリンセスに憧れた時期がある女の子は多いと思います。本書はこのようなプリンセス物語が女の子らしさを強要しているのではないかとジェンダー学の視点から批判しています。 

プリンセス物語の主人公のヒロインは、多くがかわいらしい外見です。そして、女の敵は女という決まりがあるかのように、主人公を邪魔するキャラクターは女かつ不細工に描かれることが多いです。この外見の描き方は、顔がかわいらしくなければ幸せにはなれないという外見至上主義の風潮を作っていると述べています。また、素直で美しい心を持っていれば、いつか王子様が迎えに来てくれて幸せにしてくれるなど、努力をしない他力本願の人生プランが描かれる点も著者は批判しています。さらに、結婚が人生のゴールかのように結婚式で終わる物語ストーリーも、女の子に悪影響を与えているのではないかと述べていました。 

最近は、そばかすや肌の色など外見にとらわれない女の子を主人公にしたプリンセス物語が多くなっています。私は、最近のプリンセス物語はヒロインの外見の良さだけではなく、心や人を信じる強さも魅力の一つであることから、女の子らしさを強要しているわけではないと考えました。本書は、ただ物語を見ているだけでは思いつかない考えが述べられています。新しい視点でプリンセス物語を見るきっかけになる1冊なので、プリンセス物語好きな人は読んでみてください。 

K さん:政野淳子『投票に行きたくなる国会の話』(ちくまプリマー新書、2016) 

本書は、国会では具体的に何が行われていて、どういう役割を果たしているのか、その問題点を指摘しつつ、国民はどうするべきかを解説しています。 

政治とは、異なる人の意見を調整してよい方向に収めることを意味します。政治を行っている国会の仕組みは非常に複雑で難解です。Kさんは、選挙を例にあげて説明してくれました。今月の31日に行われる衆議院議員選挙は、わずか12日前の10月19日に公示されます。これは、有名な政党に所属していない・現議員ではない立候補者に非常に不利な仕組みです。また、選挙立候補者準備する供託金制度にも問題があります。この供託金は各選挙によって額が異なりますが、一定の得票数を得られない場合は没収されてしまいます。よって、より選挙費用を多く持っている人が有利になる仕組みになっています。 

以上の決まり以外にも、法律でさらに細かい決まりごとが沢山あります。この難しい政治に国民がかかわる方法が投票です。国会の仕組みを知ることで、自分の意見と合う公約を掲げている候補者を見つけることができます。その候補者の投票することで、国民も政治を行うことができます。 

今回の報告で選挙の仕組みを知り、選挙制度自体が候補者に平等ではないということを知りました。この状況を変えるためにもまずは投票を行うべきであると考えています。まだ1度も投票に行ったことがない、興味はあるけどよくわからないという人にぜひ読んでほしい一冊です。私も投票前に本書を読み、知識を身に着けて当日に挑みたいと思っています。 

T さん:デイビッド・T・ジョンソン、笹倉香奈訳『アメリカ人のみた日本の死刑』(岩波新書、2019年) 

世界的にみると死刑制度は確実に衰退しており、2018年時点で世界の3分の2の国が法律上廃止しています。このように廃止の風潮がある中、先進国では日本とアメリカが例外として制度を保ち続けています。本書は、日本とアメリカを比較し、日本の死刑制度の問題を分析しています。 

アメリカは、中央集権ではないことから、死刑制度がある州とない州があります。では、なぜ日本は死刑制度が廃止されないのでしょうか。それは、3つの理由が考えられると著者は言います。 

一つ目は、死刑廃止の機会を失ったことです。第二次世界大戦終戦時、アメリカが日本の戦犯を死刑にさせるために無くならなかったのではないかと述べています。 

二つ目は、政権与党の自民党が保守的かつ、自民党以外の政党が政権を取った期間に、死刑制度に関する改革や運用を変えることができなかったことです。 

三つ目は、日本が経済国として発展し力をつけた結果、他国から簡単に制裁を加えられなくなったからではないかと考えています。 

以上の理由から、日本では死刑制度が維持されています。アメリカは全員一致しなければ、死刑判決は下せません。しかし、日本の裁判では、過半数が認めれば死刑になってしまいます。このような裁判のあり方が日本の死刑制度における問題点であると分析しています。 

Tさんは、人権的に問題があり、殺せばいいというわけではないという理由から死刑制度を廃止するべきだと考えているそうです。私も冤罪であった可能性や人権を考えると、死刑制度は廃止するべきであると考えます。被害者の遺族の気持ちを考えると、死刑を望む気持ちは理解できます。しかし、加害者を死刑にしたところで、亡くなった方は生き返りません。遺族には、誰かを殺すように強く願ったこと、願ったとおりに人が死んでしまった事実しか残りません。罪を犯した人が生きて罪を償うことが最善なのではないかと考えます。 

以上が今学期初の新書報告でした。久しぶりの新書報告で、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。次回はDグループの報告です。今週に続き、楽しい活動にしましょう! 

2021年10月6日水曜日

2021年度後期第2回:グループワーク「ゼミ宣伝会議」

  お久しぶりです!経済学部四年のゼミ生Tです。今回のゼミは、オンラインで行われました。今日までがオンラインで、次回からは対面授業に戻ります。

 今回は、「ゼミ宣伝会議」と題して、グループワークを行いました。大学全体のゼミの履修率を上げ、自分に合ったゼミを見つけて、学生らしい学習体験をしてもらうにはどうすればよいかを考えること目的です。ゼミ生には事前に次のようなワークシートが配布されていました。

  1. ゼミとは何か?
  2. ゼミを取る理由と、ゼミの利点
  3. 宣伝方法、アプローチ
  4. ゼミって大変そうと考えている人に対する、背中を押す言葉や、アプローチ

これらの問いの答えを授業前に考えておき、それをもとに議論していきました。

 グループワークにあたっては、学年によってゼミに対する考え方が違うということを踏まえて、学年別にグループを分けました。そして、ワークシートの4つの問いを順番にグループ内で話し合い、その後全体に共有しました。

 一つ目の問いに対する回答として次のようなものが挙がりました。

  • 少人数でコミュニケーションを取りながら、特定の分野を深く学ぶところ
  • 一方的ではなく、相互的な場面が多いので、主体的な姿勢が求められるため、講義などとは学びの深め方が違う
  • 自分の目で見て体験できたり、フィールドワークもあるので、実践的な学びもできる。

それぞれの学年で共通する部分も多く、ゼミ生のゼミに対する認識は大きく変わらないことがわかりました。


 次に、二つ目のゼミに入る理由や、ゼミの利点についての回答です。「ゼミとは何か」に重なる部分も多くありました。

  • 主体性、コミュニケーション能力、調べる力やプレゼン力など多くの点で成長できる。
  • 興味が似た人が集まり、友達ができる。
  • 生徒から学生になれる
  • 周りの意見を得られるので、価値観、視野が広がり、自分を知る機会にもなる
  • ゼミならではの貴重な体験ができる。(相澤ゼミでいえば、美術館、演劇、歌舞伎などの学生にとっては、少しハードルを高く感じることも、課外活動を通して経験できる)

各グループの回答を聞いて、講義と違って、ゼミは相互的な場面が多く、自分から動かなければいけないので、その分いろいろなことを学べるのだと思いました。私は、人と関わることでの成長はとても大事だと思うので、それらを伸ばせるゼミは学生生活において重要なものだと思いました。

 三つ目のゼミの宣伝方法や学生へのアプローチの仕方については、二つの段階に分けて考えました。ゼミを履修率をあげるには、ゼミそのものを知って興味を持ってもらう段階と、自分に合ったゼミを選ぶ段階があると整理して考えました。

まず、認知のためにできることとして、次のようなアイディアが出ました。

  • 東経大のアプリを作って、アプリの広告でゼミを全面に押し出す
  • ゼミのイベントや説明会を開き、義務化して強制参加にしてみる
  • 放送などを使って少し奇抜な宣伝を試みる(「ゼミに入らないともったいない」などの言葉をしつこく流してみるとか)

次に、自分に合ったものを選んでもらうための方法としては、次のようなアイディアが出ました。

  • SNSを活用
  • 体験期間を設ける
  • ポスターや動画
  • 自分に合ったゼミを見つけるために、YES NOチャートを作ってみたり、先生の人物像をまとめたものを作ってゼミ選びの材料にしてもらう

実現は簡単でないものもありますが、なにか手掛かりになる案もあったと思います。

最後の四つ目の問いは、時間の関係上間に合わなかったので、グループワークの感想と一緒にmanabaのアンケートから回答することになりました。

全体を通して、有意義なグループワークができました。なんのためにゼミ活動をしているのか考えるきっかけになったり、ゼミの良さを考えることで、ゼミを頑張る意欲になったりすると思います。

2021年10月2日土曜日

2021年度後期第1回:夏休みの読書報告

担当教員の相澤です。後期の授業が始まりました。それぞれが充実した夏休みを過ごし再会できたことを嬉しく思います。緊急事態宣言の影響により、今週と来週は遠隔で実施します。

今回のテーマは、夏休みに読んだ本の中から一冊選んで紹介するというものです。いつもはゼミで紹介する本は新書に限定していますが、今回は新書縛りを外して自由に選択してもらいました。その結果、各ゼミ生の興味関心がよりわかりやすく伝わる選書になった気がします。

  • Oさん:湯浅誠『つながり続ける こども食堂』(中央公論新社、2021年)
  • Zさん:ダン・アリエリー『予想どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ』(早川書房、2013年)
  • Wさん:メンタリストDaiGo『図解 自分を操る超集中力』(かんき出版、2017年)
  • Gさん:冲方丁『はなとゆめ』(Kadokawa、2016年)
  • Iさん:アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮社、2020年)
  • Bさん:山田知生『スタンフォード式 疲れない体』(サンマーク出版、2018年)
  • Kさん:八木牧夫『ちゃんと歩ける東海道五十三次 東』(山と渓谷社、2019年)
  • Mさん:コンテンツツーリズム学会『地域は物語で「10倍」人が集まる コンテンツツーリズム再発見』(生産性出版、2021年)
  • Nさん:星新一『ボッコちゃん』(新潮社、1971年)
  • Yさん: 大河内薫『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』(サンクチュアリ出版、2021年)
  • Rさん:モーム『月と6ペンス』(新潮社、2014年)

私は今回、小説作品の紹介を面白く聴きました。小説の魅力を他人に伝えることは難しいものですが、上手にポイントを押さえて面白さや読みどころを紹介してくれたと思います。小説の紹介には、新書報告以上に紹介者のキャラクターが滲み出る気がしました。

次回は引き続きオンラインでグループワーク、その後は教室での新書報告に戻る予定です。徐々に読書のペースをつかんでほしいと思います。