2020年9月30日水曜日

2020年度後期 第2回:GW「言葉遣いについて考える」

 こんにちは。経営学部2年のAです。後期2回目は「言葉遣いについて丁寧に考える」をテーマにグループワークをしました。どんな時でも言葉遣いは大切で、卒業して就職すればなおさらです。分かりきったつもりにならずに、学んでいきます。 

相澤先生は、学生から「お疲れ様です」と言われることがよくあるそうです。本来は「おはようございます」や「失礼します」を使う場面なのに、「お疲れ様です」が来ると違和感があるため、今回のゼミで扱うことになりました。 

 二つのグループに分かれて、二段階の話し合いをしました。 

一つ目は「『お疲れ様です』はどんな時に使うか?」です。話し合った結果、事務連絡の入りの部分、バイトを上がる時、先輩後輩といった仲間内の挨拶、「おはよう」以外の時間、といった意見が出ました。いろんな場面で使われています。特徴は、知り合い同士で使うこと、友達には使わないこと、丁寧語を使うべき目上の人へのきっかけ作り、として使われていることです。 

二つ目は「『お疲れ様です』はどんな言葉に置き換えられるか?」です。話し合った結果、業務連絡なら「こんにちは」「仕事の連絡です」「今お時間よろしいですか?」、バイトを上がる時は「さようなら」「お先に失礼します」といった意見が出ました。自然で、その場に合っていて、意図もしっかり伝わります。このように本来使われる言葉を「お疲れ様です」で済ませられるところを見ると、これは一見便利な言葉ではあります。

しかし、先生は、本来の言葉を「お疲れ様」に置き換えることに問題もあるのではないかと指摘されました。先生は特に「お疲れ様です」を目上の人に使うことは違和感があるそうです。実際に、ネット上では「『お疲れ様です』を目上の人に使ってもいいか」という質問記事がたくさんありました。質問が出るということは、賛否両論があり、相手によっては不快に感じることもある「リスクある表現」です。多くの学生が何気なく使っている言葉ですが、先生からは「目上の人に使う言葉は慎重にならないといけない」というアドバイスを頂きました。 

そして、誰が相手でも問題なく使える言葉をグループで話しました。そこで出たものは「おはようございます」「こんにちは」「お先に失礼します」「今お時間よろしいですか?」でした。「お疲れさまです」一つで済ますよりも言葉の意図が伝わり、違和感もありません。カジュアルに話せる先輩になら「お疲れ様です」を使ってもいいかもしれません。しかし、より適切で意図が伝わるものならどんなに目上の人にも失礼なく使うことができます。 最後に、形式的な決まり文句として「お世話になっております」があると教えて頂きました。  

「お疲れ様です」を使う人に悪気はないと思います。しかし、何気ない言葉で相手が不快になる可能性があることは忘れないでいたいです。それでも、つい使ってしまうかもしれません。そのため、まずは「お疲れ様です」をなるべく使わないことを意識しようと思います。 

今回は「言葉遣いについて丁寧に考える」をテーマにグループワークをしました。次回は新書発表です。 

2020年9月23日水曜日

2020年度後期 第1回:夏休み読書報告

 こんにちは!経営学部3年のIです。夏休みが終わり後期の授業が始まりました。後期も引き続きオンラインでzoomを使っての活動になります。今回は各々が夏休みに読んだ本を報告し合いました。新書縛りは無しです。では、どのような発表があったか一人一人紹介していきます。

相澤先生
小川さやか『 チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019)や樋脇博敏『古代ローマの生活』(角川ソフィア文庫、2015)など6冊ほど紹介されていました。小説から歴史書と幅広く様々なジャンルがありましたが個人的には、『古代ローマの生活』に興味が湧きました。色々な視点から古代ローマの生活や世界観を垣間見たい思いました。
↓6冊全て紹介されている先生のブログです↓
https://n-aizawa.hatenablog.com/entry/2020/09/18/170813

Nさん
夢プロジェクト[編]『ポジティブな人と言われる技術』(河出書房新社、2005)
各場面ごとケースに応じたポジティブな考え方を紹介されていたそうです。例えば、「失敗や挫折をエネルギーに」というアドバイスでは、逆に何ができているかを考え、できなかった失敗を踏まえて次につなげることが勧められています。
とは言っても、場面や人によって処方箋は異なるそうで、自分もポジティブになるような行動を自ずととっていたのかもしれないと思いました。

Aさん
鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』(岩波ジュニア新書、2019)
震災時は他の人を助けるのに普段の生活の中では見て見ぬふりをしがちという日本人の特性に外国人が驚いたという出来事を出発点として、「世間」と「社会」というワードがキーから日本社会を捉えているそうです。日本人は、自分の周りの人間からなる世間を大切にしがちで、空気を読むことに苦しんでいるのだそうです。

Tさん
前田裕二『人生の勝算』(幻冬舎文庫、2019)、南場智子『不格好経営』(日本経済新聞出版、2013)
他にも何冊か読まれたそうですが、どれも会社の社長が執筆されているものでした。しかしどの本にも共通するものとして、成功するための絶え間ない努力や失敗を通じての新たなる一歩などがあったそうです。
きっと社長になるような人はそのような素質があってのものだとも思うのですが、それ以上に直向きな探究心や努力を惜しまない力が備わっている方々なのだと思いました。

Sさん
・志村けん『変なおじさんリターンズ』(日経BP、2000)
・アニマル浜口『俺が気合を入れてYahoo』(ごま書房、1993)
どちらとも芸能人のエッセイで、自らの経験をふまえて若者に向けてのメッセージを発しているそうです。
本を通じてその人の過去を知ることもでき、とても面白そうだと思いました。
今回は新書という縛りがなかったため、皆さん色々なジャンルの本を読まれていて、とても面白かったです。次回は読書報告ではなくグループワークになります。お元気で。