2018年10月24日水曜日

2018年度 2期第5回ゼミ

ゼミ生のNです。今週の講義内容は、前半に教科書の『はじめようロジカル・ランティング』を進め、後半にアカデミックコンパスの発表練習を行いました。いつもとは違い、新書発表はありませんでした。講義後、他のゼミの海外研修報告会が行われていたので、ゼミ生一同でその報告会に参加させていただきました。その時の感想も書こうと思います。

まず、前半に行った『はじめようロジカル・ランティング』について。今日は「理由付け」について学びました。主張との関連や主張の重要性を深めるツール等、文章作成における「理由付け」の重要性を再確認出来ました。

次にアカデミック・コンパスの発表練習を残り時間を使って行いました。当日、スクリーンニに写す資料も完成し、その資料を使いながら本番をイメージした練習を行いました。一年生にどれだけこのゼミの魅力を伝えられるのか、みなで意見を出し合ってブラッシュアップを行いました。その甲斐あって、出来のいい仕上がりになっています。本番が楽しみです。

講義後は、二つのゼミの海外研修の報告を聞きに行きました。一つ目のゼミは、幾人かに分かれて東南アジアに工場を持つ日本企業を回り、また実際に工場で働く日本人にお話を伺い、それらをまとめた発表を行っていました。その国の価値観や習慣に動揺しながらも外国人と上手くコミュニケーションを取り会社を経営している日本人の様子、海外に市場を広げることによって生じる問題など、日常生活の中では聞くことができないお話を聞く事ができて有意義な時間でした。特に、コミュニケーションに関する考察は興味深かったです。発表では、外国人とのコミュニケーションにおいて大事なスキルは「日本語の表現力」と主張していました。筆者のように外国人と接する機会が乏しい人間はどうしても単語の知識や言い回し、文法ばかりに目がいってしまいます。それらより「日本語の表現力」の重要性を説いた事に驚きました。このゼミは、現地の人達とグループワークも経験したそうです。恐らく、その活動の中で「表現力」の大切さに気がついたのでしょう。

二つ目のゼミはアメリカ、カリフォルニアにあるシリコンバレーに行ってきた報告を行いました。シリコンバレーは多くの新興企業や技術系のグローバル企業が密集している地域で、中でもApple社やFacebookなどは有名です。このゼミは、本場のIoT専門店や最先端技術を体験する事を目的に、多くの先端技術を発表していました。しかし、筆者のような文系人間では理解が及ばず、ただただ驚くことしか出来ない自分が恥ずかしいばかりです。また、小売店実態調査も行っており、アメリカでは有名な小売店の販売戦略を独自で調査し、その考察も発表していました。このゼミは、少し踏み込んだ内容となっており、市場戦略や購買力に関する問題など大変勉強になりました。

以上で報告を終わりにします。
ゼミの海外研修発表会に参加して、同じ大学内でもこんなに様々なゼミが活動しているに驚きました。私もこれらのゼミに負けないぐらい立派な活動をしていきたいです。

2018年10月17日水曜日

2018年度 2期第4回ゼミ

 ゼミ生のRです。後期第4回目のゼミを行いました。今回は三つの活動を行いました。一つ目はKさんによる西洋美術に関する本の紹介、二つ目はその他のゼミ生による今週読んだ新書の簡単な紹介、三つ目が117日に学内で行うゼミ紹介の準備です。

 Kさんは池上英洋『いちばん親切な西洋美術史』(新星出版社、2016)を紹介しました。丁寧な解説に加えて作品の掲載もされており、初心者にも分かりやすく西洋美術が学べるという印象を受けました。エジプト・メソポタミアから現代まで、ここまで時代を網羅して西洋美術史について解説されている本は中々無いのではないでしょうか。西洋美術というとルネサンス以降を注目してしまいがちな私にとって、古代のものから学べる本書は非常に魅力的に感じました。

 他の学習や作業に力を入れる時間の確保の為、これより後の新書報告では通常行う一人5分程度の発表ではなく、他の学習や作業に力を入れる時間の確保の為、タイトルと内容を簡単に口頭のみで紹介する方法を取り入れています。その為、当記事でもタイトルと一言のみの紹介とさせていただきます。

 相澤先生―中村善也、中務哲郎『ギリシア神話』(岩波ジュニア新書、1981)
 神や英雄など様々なテーマが存在するギリシャ神話について解説されています。私にとっても興味深いテーマなので、ぜひ読みたいと思います。

R―加藤秀俊『取材学』(中公新書、1975)
取材に取り組む姿勢や技術等、重要なことが網羅されています。資料探しなど学習のヒントになることも書かれています。

Oさん―21世紀研究会『国旗・国歌の世界地図』(文春新書、2008)
 各国の国旗・国歌の意味が学べる本です。通読することで、深く世界を眺めた感覚を味わえそうです。

Nさん―藤川洋子『少年犯罪の深層』(ちくま新書、2005)
 少年犯罪を犯してしまった人のプライベートに踏み込み、その実態を追求していく内容です。自身の考えをまとめるための一つの参考となるのではないでしょうか。

 後半のゼミ紹介の準備では、仮作成した原稿をもとに打ち合わせをしました。合わせて使用するスライドも用意してあったのですが、私のデータ管理不足で打ち合わせに用いることが出来ませんでした。この失敗を忘れないようにしたいです。メインの紹介内容の方では、話し合いの中でブラッシュアップの要素が見つかったので、参考にしてより良いものに仕上げたいと思います。


2018年10月10日水曜日

2018年度 2期第3回ゼミ

 ゼミ生のKです。
  今日はまず初めに西洋美術に関する本の紹介を行いました。二月にゼミ研修でスペインのマドリードに行くので、その事前学習を兼ねています。
  1人目の発表者は、Sさんです。Sさんは斎藤泰弘『ダヴィンチ絵画の謎』(中公新書、2017年)を発表しました。話を聞いて、絵画を理解するには画家の人生を知ることが大事だと知りました。またコメントの中で初めは絵画の良さが分からなくても、作者を知ろうとすれば徐々に理解できるというものがあり、なるほどなと感じました。プラド美術館には、ダヴィンチの描いたモナリザの模写が展示されているとのことなので、スペイン研修の時に見られることが楽しみです。



  次に相澤先生の発表です。先生は宮下規久郎『食べる西洋美術史』(光文社新書、2007年)を紹介しました。西洋の美術品には食べ物がよく登場する理由が、キリスト教と関係があるからだと知りました。なぜなら、キリスト教ではミサでワインやパンなどが振舞われるなど儀式と食べることが密接な関係にあるからです。また、アトリビュートについての説明もしていただきました。アトリビュートとは、絵に登場する人物に何かしらのアイテムを持たせることで、その人物が誰であるのかが分かるという仕組みです。

   次にOさんが山田五郎『知識ゼロからの西洋絵画入門』(幻冬舎、2008年)の紹介をしました。この本は写真や有名画家の作品の写真、また作者の人生の歴史などが、コンパクトに紹介されていて、とても読みやすいものでした。発表の中で、写真を撮るという技術が完成したことにより、リアルに描く絵画の価値が下がってしまったという内容が印象に残りました。Oさんが気に入った作品の紹介も3つほどしてもらい、その中で『快楽の楽園』という作品はプラド美術館の中心的な作品だというので、事前にその話が聞けて良かったです。

  次にNさんが、池上英洋『西洋美術史入門』(ちくまプリマー新書、2012年)を紹介しました。発表の中で絵の役割の時代ごとの変化を紹介していました。最初の絵の役割は時の読み書きができない人に聖書などの内容を伝えることにありました。その後は、財力のある人々が記念に残るような風景や家族の絵を求めるようになりました。その後、写真の普及とともに自己表現の一つに役割を変えていきました。また、美術史を知るためには、なぜその作品が作られたのかなどのことを時代背景を含めた社会学的視点を持つことが必要だと紹介されました。

   西洋美術史紹介の後は、J・S・ミル『自由論』を読み合わせました。今回読んだ中で1番重要だと思ったことは、民主主義になっても、「多数派の専制」が行われる危険性があるから警戒する必要があるということだと思いました。一つの段落ごとに理解できているのかをチェックしながら読み進めることは大変なことですが、自分の身になると思うので頑張っていこうと思います。

2018年10月3日水曜日

2018年度 2期第2回ゼミ


 ゼミ生のOです。後期第2回ゼミを行いました。今回は、最初にNさんが発表を行った後、2期から新しく使う教材J・Sミル『自由論』(光文社古典新訳文庫、2006年)を読みました。後半は、11月の経営学部「アカデミック・コンパス」での発表に向けた打ち合わせをした後、次週の課題として西洋美術に関する本を図書館で選びに行きました。

 新書発表では、Nさんが牛島信明『ドン・キホーテの旅』(中公新書、2002)を紹介しました。スペインを代表する文学作品である『ドン・キホーテ』。本書は作品を読み解きながら、騎士ドン・キホーテの魅力に迫っています。紹介後の質問や感想を聞いて、人によって感じ方や解釈が異なり様々な捉え方が出来るのが、文学作品の面白い所だと感じました。

 新書紹介後は、今学期からの新しい教材J・Sミル『自由論』(光文社古典新訳文庫、2006年)の最初の部分を読みました。J・Sミルは、哲学者、経済学者ですが、今日、読んだ部分からは政治学的な要素を強く感じました。J・Sミルの生きた19世紀は、近代民主政治へと大きく政治体制が変化しました。。このような時代の中で、個人がどのように自立し、自由に生きていくのか、現代に生きる私達とも共通する事がこの本には書かれているのだと感じました。

 自由論を読んだ後は、ゼミ発表の打ち合わせをした後に来週の課題として、西洋美術に関する本を皆で図書館に選びに行きました。私は、美術に関してはほとんど知識がありませんが、図書館には意外にも、写真付きの本や入門書がありました。ですから、私でも読めそうなものがみつかったので良かったです。次回の授業では、他のゼミ生の発表を聞いて少しでも西洋美術の知識を深めようと思います。