2019年2月17日日曜日

阿佐ヶ谷での校外学習

ゼミ生のNです。阿佐ヶ谷で映画を見てきました。なので今回は、その内容と感想を書きたいと思います。


2月4日、昼頃、阿佐ヶ谷駅で待ち合わせし、そのまま映画館に一同、向かいました。
映画館は、駅から続く商店街を抜け、少し住宅街が広がる一帯のオフィスビルの地下にありました。そこで我々は、「早春」という小津安二郎監督の作品を見ました。映画は、戦後の間もない東京に住む夫婦の関係を描いた内容となっていました。夫の正二は、電車通勤をするごく普通のサラリーマンです。そんな夫を支える妻、昌子。平和な日常を過ごす中、事件が起こります。正二の通勤仲間の1人である女性、(仲間内では「キンギョ」と呼ばれている)千代と正二が恋仲の関係まで発展してしまい、そのことを妻である昌子に感づかれます。それをきっかけに、昌子は正二の元を離れ、友達の家に住み込むことになりますが、その直後、正二に転勤の話が舞い込みます。正二は、不倫相手のキンギョとの関係、妻の昌子との関係、両者の板挟み状態の中、1つの結論を出すことになります。
以上が、簡単なあらすじです。

ここからは、私の感想になります。この「早春」という映画は、1956年に公開された映画です。そのせいか、少し男尊女卑の精神が映画全体から感じられました。まず、映画の大部分は、女性社会ではなく男性社会に焦点が置かれています。上司との付き合いや友人たちの飲み会など。設定では、夫の正二と妻の昌子は、両方共働きです。にもかかわらず、昌子の働くシーンはほとんど出てきません。また、不倫の結末に関しても、妻の昌子側が正二の元に戻ってくるという、この時代らしさを感じてしまう終わり方でした。以上の事は、あくまでも、私、個人の感じ方です。


内容の面はさて置き、この「早春」という映画は、特に昭和という時代が印象的に残る映画だと思いました。食べ物や着ている洋服、習慣や文化、様々な点で現代と大きく異なっています。私自身、映画を見ていて、「これがパソコンやスマートフォンのない生活なのか」と新鮮な気持ちで見ていました。こういった、文化の面からも楽しめ映画は、日常触れることがないので非常に勉強になりました。本当によかったです。

これで、私が行う最後のゼミ活動報告になります。
拙い文章で、読みづらい箇所も多くあったかと思いますが、今までありがとうございました。