2019年3月9日土曜日

Estudio en España

¡Hola!ゼミ生のOです。私達相澤ゼミは218日から26日の日程で海外ゼミ研修としてスペイン王国のマドリードに行きました。


1日目
朝に成田空港に集合し、12時に日本を出発しました。行きは直行便で日本からスペインまでは約14時間かかりました。(とても疲れました)現地時間の午後6時半頃に到着しタクシーでホテルに直行しました。

ロシア・ハバロフスク上空から見たアムール川

2日目
 この日は、マドリード市内散策で市内の名所を巡りました。最初はホテルから近い王宮に行きました。スペインは1975年の王政復古により現在国王が存在します。(国王は象徴的位置づけ)王宮の外観は、いかにヨーロッパ的な壮大な建物で立派でした。チケットを購入し中に入ると、広い王宮前広場が待ち受けます。王宮内には様々な芸術的な品々が展示されていて、スペイン王室の豪華な生活と繁栄ぶりが伝わりました。王宮見学後は、スペインに来たのでスペイン料理屋で昼食を取りました。食べたメニューは、パエリアと焼き魚、デザートにガトーショコラです。パエリアは日本のお米より少しパサパサしていましたが美味しかったです。昼食後は、Museo Municipal de Historiaに行きました。博物館には、マドリード市の様々な歴史的資料等が展示されていました。中でも19世紀初頭に書かれたマドリードの地図がほぼ現代と変わらない事に驚きました。昔からの伝統的な街並みを守ってきたスペイン人達の精神が伝わる博物館でした。その後は、自由行動と言うことで、ホテル近くのMercad(市場)で食事をしてホテルに戻りました。
昼食のパエリア

3日目
 3日目はマドリードからバスで約1時間の距離にあるトレドという町に行きました。トレドは歴史上、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教が混在した町であり、現在も教会などが残されています。バスターミナルから歩いて行くと大きな城門が私達を迎えました。城門をくぐるとそこからは一気に中世ヨーロッパの町並みが広がり、タイムスリップしてきたようにも思えます。町は狭い路地が非常に多く、沢山のお店が軒を連ねているので、歩くだけでも十分楽しめます。私達が最初に訪れたのは、トレドの象徴的な建物であるカテドラルというキリスト教の教会です。カテドラルはとても大きく、内部はゴシック様式の天井と数多くの絵が描かれており、神聖な気持ちになります。教会内にはいくつかの部屋が連なっており、それぞれの部屋の中にはイエス・キリストの像や聖母マリアの像などが飾られていました。内部をある程度見学したら今度は塔に登りました。塔へ登るための階段は非常に狭く急で大変でしたが、展望台からの景色は美しいと同時にクレーンがない時代にここまで高い建物を造れる当時の技術力の高さに驚きました。カテドラルの次はユダヤ教の教会を見学しました。キリスト教の教会は日本でも目にすることがありますが、ユダヤ教の教会はなかなか目にすることがないので気になっていました。ユダヤ教の教会はキリスト教の教会よりもかなりシンプルであまり飾りや装飾がされていない印象を受けました。ユダヤ教の教会を見た後は、カフェで休憩した後、私はトレドのもう一つのシンボル的な建物であるアルカサルにある軍事博物館を見学しました。軍事博物館には銃や刀、鎧などの様々な戦争に関する品々が展示されており、非常に興味深かったです。展示品を見ていると中には日本の甲冑や日本刀が展示されていて、異国の地でも日本の事を感じさせられました。アルカサルの後は近くの美術館を訪問してから帰りのバスに乗りました。この日のトレド訪問は様々な歴史や文化を感じる事ができてとても有意義な一日でした。
スペイン内戦で使われた旧ソ連製の軽戦車T-26
アルカサル













4日目
 この日はあの有名なプラド美術館を見学しました。ゼミでは事前学習で西洋美術に関する本を読んで事前学習をしてきたので、本物の絵画を見るのが楽しみでした。美術館は、入場前から沢山の人で行列ができており、さすが世界屈指の美術館である事が分かります。館内には大小いくつもの部屋があり、私が思っていたよりも広く沢山の絵画や美術品が展示されていました。展示されている絵画は、どれも本に載っているような名作ばかりで、中にはあの有名なルーブル美術館のモナリザより古いモナリザが展示されていました。プラドのモナリザは、表情などはルーブルの物と似ていましたが背景が大きく異なっており、独特の雰囲気が漂っていました。

 プラド美術館の後は自由行動だったので、私は最初に海事博物館に行きました。海事博物館には、かつて世界の海を征したスペイン海軍に関する品々が展示されており、スペインの国力がどれほどのものだったのか伝わってきます。他にもアジアに関する展示があり、大日本帝国海軍とスペイン海軍との交流や日露戦争時の日本海海戦の説明がされていました。映像資料では、スペインを初めとするヨーロッパ諸国がアジアを植民地化していく事やその中で日本が近代化をして強力な海軍を持った事が紹介されていました。海軍力と植民地獲得というのは非常に密接な関係である事がこの海事博物館から学べました。

 海事博物館の後は、考古学博物館に行きました。考古学博物館は、歴史好きの私が楽しみにしていた場所でもあり、6日目にももう一度訪れました。考古学博物館には、人類の誕生からイベリア半島への進出、石器時代、鉄器時代、ローマ帝国、西ゴート王国、イスラム支配時代とスペインの歴史を時代別に資料と展示品で紹介しています。特に私が興味深かったのはイスラム時代の展示です。イスラム時代に入るとそれまでのヨーロッパ的なものからイスラム的な装飾へと変わり、まるで中東の博物館に来ているように感じられました。石碑はアラビア語で書かれた物になり、他のヨーロッパ諸国とは違う歴史を持つスペインの特徴が学べる博物館でした。
昭和天皇がスペイン海軍中佐に送った賞状
アラビア語で書かれた石碑

5日目
 この日はマドリードからバスで約1時間乗った所にあるセゴビアという町に行きました。セゴビアに着いて町を歩くと、巨大なローマ時代に造られた水道橋が待ち受けます。水道橋はとても高く、2000年前のローマ帝国がいかに高度な技術力を持っていたのかが分かります。町を歩き広場に出ると、大きなカテドラル(教会)が見えました。カテドラルの大きさや作りはトレドのカテドラルと同じようなゴシック様式でした。今回もトレドと同様に塔に登る事ができたので、急な階段を登りました。一番上からの景色はとても美しく、最初に来た水道橋や町全体が見渡せました。また、天気がとても良かったので遠くにある山々が見渡せました。カテドラルの次はアルカサルというお城を見学しました。セゴビアのアルカサルは、あのディズニー映画の『白雪姫』のお城のモデルになったと言われています。外観を見た印象は、私達が思い描くいかに中世ヨーロッパの古城と言った感じです。内部には騎士の鎧や刀や大砲といった武器が展示され、日本の城とはまた違った所が新鮮でした。城の城壁から見た景色は、スペインののどかな田舎の風景が広がり、時間を忘れさせてくれる美しい景色でした。アルカサルを見学した後は市内を歩きつつバスターミナルに戻りました。

 マドリードに戻ってからは、現地で日本語を勉強しているスペイン人の方々との交流会に参加しました。交流会は与えられたテーマを元に日本語での会話をします。スペイン人の日本語はとても上手で、日本とスペインの文化の違いや映画の話などで盛り上がりました。交流会はとても楽しかったですが、あっという間に時間が来てしまい終了となりました。しかし、終了後も仲良くなったスペイン人と一緒に近くのスペイン料理屋での交流が続きました。この日はスペインに来て最も楽しい時間を過ごせたと思います。
ローマ時代の水道橋

広場とカテドラル

塔からのセゴビアの風景

アルカサル

日本語の表記がありました



















6日目

 6日目と7日目は自由行動ということで、私は個人的な趣味からマドリードの鉄道博物館に行きました。鉄道博物館にはスペインの地を走った数々の蒸気機関車や特急列車などが展示されていて、車両のデザインも日本とはかなり異なっていました。スペインの線路のレール幅は、日本よりかなり広い為に車両の幅も広々としており、日本とスペインの鉄道の違いが分かりました。鉄道博物館の後はロープウェイのある大きな公園に行くつもりでしたが、この日はなぜかロープウェイが休みだったので断念しました。昼食は適当に歩いて見つけたイタリア人が経営するイタリア料理店で食べました。私はcalzoneという中にトマトとチーズが入ったイタリアのパンを食べて、とてもおいしかったです。食事中に店員さんが「おいしい」と聞いてきたのでmolto bene(とても良いよ)とイタリア語で返したら笑顔で喜んでくれました。この時、外国の人が自分達の言葉を少しでも話してくれると嬉しいのだと感じました。
 昼食後は少し道に迷いながらもロマン主義博物館に行きました。ロマン主義博物館は比較的小さい博物館でしたが、豪華な部屋と芸術品が沢山展示されていて見応えがありました。見学後は少しホテルで休憩した後に、前日に仲良くなったスペイン人に誘われてNさんと一緒に別の交流会に参加しました。交流会には沢山のスペイン人と現地に留学などでスペイン語を勉強している日本人の学生もいました。ここでも日本語で日本とスペインに関する話題で盛り上がりました。具体的には、スペインには日本にあるようなレンタルビデオ店がないので、皆パソコンから無料でダウンロードしているそうです。他には、日本の夏はスペインの夏よりも厳しい(サウナのような暑さ)と話していました。交流会はとても楽しく、何回も参加したいくらいでしたが、遅くならないうちにホテルへ戻りました。
スペインの蒸気機関車





交流会での集合写真











7日目
 この日は4日目に行った考古学博物館がとても見応えがあったので、もう一度行きました。見学後は、お土産などを買うためにマドリードの町を歩きながら買い物をして1日を終えました。

8日目
 早くもこの日がマドリード観光の最終日となってしまいましたが、この日はあの有名なピカソの『ゲルニカ』が展示されているソフィア王妃芸術センターに行きました。入館と同時に『ゲルニカ』の展示部屋に直行しました。ゲルニカは193639年のスペイン内戦で反乱軍(フランコ軍)を支援したナチスの爆撃機がゲルニカの町を空爆した事を描いています。この絵からは、爆撃の元で苦しむ動物や人々の苦しみが伝わってきます。隣の部屋には、スペイン内戦時の映像が流されており、当時の人々の様子が分かりました。

 この美術館は現代アートを展示しています。展示品には激動の20世紀の出来事を批評した物もありました。特に私が注目したのは、東ドイツ国旗の背景にアメリカとソビエトの女性が取っ組み合う絵でした。ドイツを巡って米ソの両国が争う冷戦時代を表しているのだと私は解釈しました。

 見学後は、少し疲れてきたので翌日の長旅に備えて昼食後にホテルで休みました。

9日目
 楽しかったスペイン研修もついにこの日が最後です。(寂しい!)早朝に親切にしてくださったホテルの人達に感謝と別れの挨拶を言ってタクシーで空港に向かいました。帰りの飛行機は、途中フィンランドのヘルシンキを通って成田に向かいました。日本時間の午前10時頃に日本に無事到着しました。約一週間という短い期間でしたが、引率してくださった相澤先生とゼミ生のおかげでとても有意義な研修を行えました。相澤先生とゼミ生にはとても感謝しています。ありがとうございました。

スペインでの気づき
 私がスペインに来て最初に感じた事は、「古い町並みが多く残っている」事でした。東京の町は次から次へと新しいビルができて日々進化しています。一方でマドリードは、昔からの建物があり、色もベージュや茶色で統一されて計画的な都市である事が感じられました。しかし、そんな美しいマドリードの町ですが、視線を地面に向けるとあっちこっちに煙草の吸い殻が落ちていて、東京よりもゴミが多く感じられました。(トレドやセゴビアの観光地はマドリードよりはゴミが少ない)
 自由行動で昼食を食べる時に私は中国人が経営する中華料理店にいったが、お箸の紙袋に英語でお箸の使い方がイラスト付きで説明されていました。この様な説明もアジアでは見ないが、違う文化圏にいることを実感する一幕でした。
お箸の使い方の説明


 交流会での会話で、私は個人的関心から言語に関する質問をしました。まず、「スペイン人は英語が話せるのか」と聞いたところ、多くの人は話せないと答えた。これは意外だったので驚いた。(西ヨーロッパの人は皆ある程度英語が話せると思っていた)ただし、都市部や観光地では英語はある程度通用すると感じられた。(ホテルの人は皆英語が話せる人でした)次に「どの言語が分かりやすい(勉強しやすい)」と聞いたらフランス語やイタリア語と答える人が多かった。私はポルトガル語だと思っていたが、ポルトガル語は「発音が独特で少しわかりにくい」とスペイン人と現地に留学している日本人の方が話していました。

 街中にいる外国人観光客の国籍では、隣国という事もあってフランス人がかなり多く感じられた。(日本に来る中国人観光客くらい)他にはEU圏内の国々や中国人、韓国人が比較的多くいると感じられた。日本人は思ったより少なくて、たまに見かける程度でした。

 私は大学でスペイン語の授業を履修していたので、片言でも学んできたスペイン語で話すようにしました。外国人である私がスペイン語で話すと皆笑顔で喜んでくれたことが今回の研修でとても印象的でした。英語は今では事実上世界共通語のようになっていますが、片言でも現地の言葉で話すと人とのコミュニケーションが柔らかくなる事を実感し学びました。スペイン研修では、博物館や美術館で学んだ事以外にも「言葉としての言語」の重要さを感じました。また、英語だけで無く様々な言語を学ぶ事の大切さを出会った人々から学べたと思います。

長文となりましたがありがとうございました。

¡Me gusta España! ¡quiero ir en España! ¡Muchas gracias!

2019年3月7日木曜日

海外ゼミ研修inスペイン

 ゼミ生のRです。今回はスペインに滞在した海外ゼミ研修について記事を書きます。期間は218日~227日の10日間で、参加者はゼミ生4名と相澤先生の計5名でした。

ホテル内装

 218日の夜にマドリードに到着。この日は空港からタクシーで滞在先のホテルに向かい、翌日からの研修に備えて各自部屋で休みました。ホテルに向かう道中、タクシーから外の景色を見て、日本とは違う国に来たのだと感慨深くなりました。街を温かく照らす街灯一つとっても、日本とは違いが見られます。タクシーの運転手さん、ホテルのフロントマンさん、両者明るく親切な方で、約一週間のスペイン研修がより楽しみになったのを覚えています。ホテルのお部屋含む内装がとても可愛らしくて、わくわくしながら翌日の準備をして就寝しました。

日本語表記も

 192日目はマドリード市内を回りました。ホテル近くのカフェでパンとハーブティーを朝食としてとり、マドリードへ出発!最初に訪れたのは王宮です。どの部屋も豪華絢爛なのはもちろんですが、主体となっている色や雰囲気などの性質は1部屋ごとに異なっています。自分の好みの部屋では、その美しさについ夢中に魅入ってしまうほどです。その迫力を感じながら、スペイン王家の歴史に触れました。その後、大聖堂とマドリードの歴史博物館を訪れて解散です。解散後の夜には、訪れたかったバルに行きました。お店の名前は「Meson del Champinon」、マッシュルームの鉄板焼きが看板料理です。お酒2杯とマッシュルームの鉄板焼き含む2品のタパスを食べました。お店に流れる陽気な演奏と美味しい料理、スペイン滞在の思い出の一つです。

トレドの風景1

トレドの風景2
 203日目、この日は古都トレドを訪問しました。トレドに向かう際、スペインで初めて地下鉄を利用しました。スペインの地下鉄は2017年に紙チケットからカードへとデジタル化したそうです。改札に入る時は、日本と同じくカードを改札口のパネルにタッチします。しかし、改札を出る時にはカードの認識が無くても通れるようになっており、日本との違いに戸惑いました。日本とスペインの性格の差が窺えます。トレドでは、トレド大聖堂、ユダヤ教の教会、サンタ・クルス美術館を訪れました。トレド大聖堂は言葉では表現出来ない程の美しさで、永遠と見ていられます。あまりに美しいものを見ると自然と涙が零れることがありますが、トレド大聖堂でもその感動を味わいました。トレドの繁栄を象徴する大聖堂は、美しさ、格式の高さ、どれをとっても最高峰でした。

 214日目はプラド美術館を訪れました。ここではゼミでの事前学習が非常に役立ちました。研修前、ゼミ生がそれぞれ異なる西洋美術の本を読み、学んだ成果を発表するという活動をしていました。その活動で、展示されている作品を知り、鑑賞の姿勢を養いました。さらに個人でも展示作品の詳細を調べていたので、美術館で得られた充実感と情報量はかけがえのないものとなりました。心に残った作品を2つ挙げます。1つ目はベラスケスの代表作『ラス・メニ―ナス』です。作品の中のベラスケスが描く国王夫妻が中央の鏡に映っている構図で、その不思議さに自然と惹き込まれます。2つ目はヒエロニムス・ボスの『快楽の園』です。鑑賞者を捉えて離さない世界観を持った作品でした。全ての作品をじっくりと鑑賞するには1日ではとても足りません。再び訪れたい場所の一つとなりました。

 225日目は古都セゴヴィアに行った後、マドリードで日本語学習者と交流をしました。セゴヴィアは歴史好きにはたまらない町です。建物の中はもちろん、どこを歩いていても胸の高まりがとまりません。ローマ時代の水道橋、アルカサル、大聖堂と魅力がつまった空間でした。特にアルカサルでの鎧や武器の展示は目を見張るものがあり、ショップで剣の模型を購入してしまったほどです()。その後の日本語学習者との交流では、彼らの前向きでおおらかな姿勢を学びました。彼らが日本語を学び始めたきっかけは、自身の趣味からであったり、周りの人との関わりであったりと人それぞれです。しかし、彼らには共通している姿勢がありました。それは文化の違いを認めた上で受け入れて、尚且つ自分の考えをはっきりと示すことです。彼らとの交流を通してその素敵な姿勢を学び、自分も取り入れていきたいと強く思いました。

アルカサルの武器庫
ゴヤのパンテオン

 そして23日、24日と6日目、7日目は自由行動でした。6日目は滞在ホテルの最寄り駅「Opera」から1駅の「Principe Pio」周辺を回りました。駅にはショッピングセンターがあり、都会感が出ています。ショッピングセンターの中は、かわいいキャンディショップ、洋服屋にコスメショップと沢山のお店が並んでいて歩いているだけで楽しかったです。クリスマスシーズンになると飾り付けが行われるそうで、そちらの姿も見てみたいと思いました。Principe Pio駅から歩くこと10分と少し、到着したのはゴヤのパンテオンです。プラド美術館に多くの名画が残されているスペインの画家ゴヤ、この小さな礼拝堂には彼が埋葬されています。プラド美術館で彼の作品にも多く触れました。心に残った作品もあります。作品を見せてもらったせめてものお礼に、私はゴヤのパンテオンに行きました。余談ですが、ゴヤの作品で特に気に入ったものは『我が子を食らうサトゥルヌス』、『砂に埋もれる犬』、『日傘』、『180853日プリンシペ・ピオの丘での銃殺』です。礼拝堂では見学は無料ですが、内部の写真撮影が禁止されています。本当に小さな空間なので、カメラを用いず、自分の目にしっかりと焼き付けるスタイルが合っていました。ゴヤが描いた天井画は本当に見事なものでした。

カサ・ミンゴでの食事
たっぷりとゴヤを味わった後、すぐ隣にあるバル「カサ・ミンゴ」で食事をとりました。シードルとローストチキンが有名なお店です。私はその2品に加えてパンを注文しました。テーブルに料理が届いてびっくり。ローストチキンのボリュームが凄まじいのです()。きっと2人でシェアして丁度良いくらいの量だったのでしょう。7日目はホテルの近場でグルメ探検をしました。その際、サン・ミゲル市場もゆっくりと堪能出来ました。どの食事も美味しくて、幸せでした。
 

ソフィア王妃芸術センター
 258日目はソフィア王妃芸術センターを訪れました。近現代美術館で、プラド美術館とはまた違った雰囲気です。最初にピカソの作品『ゲルニカ』を鑑賞しました。大きく迫力がある作品で、嘆きや悲しみが伝わってきます。館内はとても広く、プラド美術館同様、全ての作品をじっくり見るとなると時間が掛かります。絵画作品だけでなく、謎めいた展示物が多々あり、スペインの現代アートを堪能しました。



さらばスペイン!

そして26日、早朝に空港へ移動。1020にマドリードを発ちました! 文化の違い、そこに住む人達の考え方、多くの芸術・歴史作品と沢山の初めてに触れて学んだ、充実した研修でした。何よりも楽しんで滞在を過ごせたことが、嬉しいです。


 相澤先生、ゼミ生のみなさん、研修を快諾してくれた家族や親戚、全ての人に感謝を。ありがとうございました。

海外ゼミ研修

ゼミ生のKです。

  先日、スペインのマドリードへ研修へ行きました。出発当日前夜は、初めて海外に行くことによる緊張と興奮で一睡も出来ないまま、成田空港へ向かい、イベリア航空の飛行機でマドリードへ向かいました。空港に着いてから辺りを見渡すと、日本語は通用しないのだと改めて感じ、少し不安な気持ちが出てきました。その日はタクシーを使ってホテルへ直行し、高まる気持ちを抑えながら翌日から始まる研修に備えて体を休めました。

 研修初日の活動はまず、マドリード市内を散策しながら、王宮や大聖堂、歴史博物館などを見学しました。王宮では、細部まで緻密に造られた装飾に驚きました。ここで暮らしていた当時の様子を想像するだけで、とても楽しい気持ちになりました。現地で初の昼食では、先生とゼミ生全員でバルに入りました。そこでは、パエリアを食べるなど、スペインならではの食事を堪能しました。私は食後のデザートにアップルを頼んだのですが、運ばれてきたのが、何もなされていない丸々一個のりんごで驚きました。日本にはない食文化に触れることができて良かったと思います。それから、午後もかなり歩き回ったので、マドリード市内の地理を感じることができました。

王宮の昼と夜

 2日目はトレドを訪問し、マドリードとはまた違った街並みの中を歩くことができました。歩いてみて、トレドの街は高低差があるのが特徴だと感じました。それに沿うように歴史ある建造物が建ち並ぶ事で、より美しく見える景観ができているのだと思いました。

高低差のあるトレド
 その他に、キリスト教、ユダヤ教、それぞれの教会に行きました。そこで、宗教によって教会の造りにも違いがあることが、よく分かりました。キリスト教の教会では、十字架にキリストが磔されているものや、マリア像、それらに関する絵などがあり、装飾も豪華な印象を受けました。一方、今回行ったユダヤ教の教会ではシンプルでこじんまりとした印象を受けました。この違いには様々な要因があると思いました。少し調べてみようかなという気持ちになり、興味深い経験ができて良かったと思っています。

キリスト教の教会(上)、ユダヤ教の教会(下)

 3日目は、プラド美術館を見学しました。ここには、ゼミでの研修に向けた事前学習として、西洋美術に関する本を読んだ時に、最も惹かれた作品が展示されていたのでとても楽しみにしていました。それはベラスケスの描いた『ラス・メニーナス』という作品です。私は事前学習の際にこの絵画に惹かれた理由として、臨場感が溢れていて、絵の世界に入れるような気持ちになったからだと書いていました。そして今回、実際に生で見るとより強くそれを感じました。さらに、色の鮮やかや顔つき、筆遣いなどがよく分かり、感動しました。
 その他にも多くの作品を見ることができましたが、その際には事前学習で得た、絵画を見て楽しむためのスキルを実践しました。その中でも特に、作者が何を伝えようとしているかを考えることを意識して鑑賞しました。すると、作品横に書かれている説明などが分からなくても、自分で解釈してみようとするだけで楽しむことができ、事前学習が活かせて良かったなと思いました。

  4日目はセゴヴィア訪問の予定だったのですが、疲れからか体調を崩してしまったので、ホテルで休憩していました。ゼミ生から送ってもらった写真を見ると、とても美しい景色や建造物が写っていたので、今後の人生で一度は訪れてみたいなと思いました。
 4日目はセゴヴィア訪問の後に、スペインで日本語を学んでいる方との交流ができる国際交流会へ行く予定もあり、そちらには体調の回復した私も参加することができました。交流会で話し合いをする中で、大切だと感じたことは、相手の目を見て話すことの重要性です。日本で会話をするときには、日本語が母国語なので、自分の話している言葉が正しい意味で伝わっているのかという不安はあまり感じません。しかし、海外に来てみて、言葉が伝わるかという意味での不安な気持ちを体験しました。そしてその不安があればあるほど相手の顔に注目をして、感情を読み取ろうとしました。そこでコミュニケーションには文字起こしできる言葉だけでなく感情を伝え合う役割がとても大事なことだと実感しました。このことから、普段以上にアイコンタクトを取り、リアクションするように心がけました。その結果、安心した気持ちで会話を楽しむことができて良かったです。

 5日目、6日目は自由行動日でした。2日かけてマドリード市内を中心に美術館や博物館を見学しました。そこからスペインの古代から現代までの歴史を展示物を通して感じることができました。例えば海軍博物館では、大航海時代や海戦の時に使われた船の模型を年代別に見ることができ、スペインが海軍に力を入れていたことが分かりました。他にもロマン主義美術館では、ブルジョワ階級の生活ぶりを感じられました。
 また、時間ができた時には、街並みを眺めていました。すると日本と比べてゆったりと過ごしている人が多いような気がしました。街中でも談笑しながら歩く人が目立っており、その空気感をじっくり味わうことができて良かったです。




 最終日である7日目は、午前中にソフィア王妃芸術センターに行きました。ここではまず有名なピカソの『ゲルニカ』を見に行きました。生で見る迫力を感じながら隅々まで見ることができました。戦争の悲惨さを感じました。その後は自由に館内を見て回り、現代アートならではの面白さを味わいました。
 午後はマドリードの中心にあるデパートで、お土産を買うなどして過ごしました。スペイン人の暮らしぶりをリアルに感じながら、後悔ないように買い物ができて良かったです。そしてスペイン最後の食事はサン・ミゲル市場で楽しみ、夜の街並みを写真に残して、ホテルへ戻りました。

 無事に海外研修を終えることができて本当に良かったです。ありがとうございました。

スペイン研修の報告

ゼミ生のNです。2月18日から2月27日の間、スペインに行ってきました。その報告です。

スペイン研修1日目
スペインの空港に着き、タクシーでホテルに向かい、部屋にチェックインした時には、もう夜の10時を回っていました。その日は、旅の疲れもあって、直ぐに寝ることにしました。

1日目は、外出こそすることはありませんでしたが、空港からホテルに向かうタクシーの中、明らかに日本とは違うスペインの町並みを眺め、胸が高なっていたことは今でも覚えています。

スペイン研修2日目
2日目は、マドリード市内の散策を予定していました。9時半にホテル前の喫茶店で先生、ゼミ生と待ち合わせし、そこで皆と朝食を取り、そのまま散策に向かいました。

まず、オペラ通りを抜け、オリエンテ広場の先にそびえ立つ王宮を見学しに行きました。

ヴェルサイユ宮殿を真似て作られた王宮は、入り口から出口に至るまで豪華な彫刻と西洋画に彩られ、この世の贅沢の限りを尽くしたような佇まいでした。あまりの美しさに驚きを通り越して、ため息すら出る始末でした。とにかく、豪華です。

王宮見学の後、すぐ隣にあるアルムデナ大聖堂に行きました。
王宮とは打って変わって、アルムデナ大聖堂の中は、静けさとひんやりした空気、神秘的な空間がそこにはあり、大聖堂の正面にはキリスト教の十字架の彫刻が掲げられ、多くの人々がその彫刻の前で祈りを捧げていました。今でも、信仰が根強く残っていることが伺えます。

昼ごはんは、小さなレストランで頂きました。皆で、コース料理を頼み、私は前菜にパエリアとメインにうさぎのお肉、デザートにアロス・コン・レチェと言われるご飯の上に冷たいミルクをかけたスペインの伝統料理をいただきました。
うさぎのお肉は、初体験でした。肉自体は、柔らかく、鶏肉に近い感触で安心しました。味付けの方は、今まで食べたことのない不思議な味でした。量もあります。

ご飯の後、マドリードの歴史博物館を回り、プラド美術館周辺の散策、そして、その日は、プラド美術館の前で解散となりました。

夜は、サン・ミゲル市場でご飯を食べ、ホテルで就寝、これが2日目の流れでした。

スペイン研修3日目
スペイン3日目は、トレドに向かいました。トレドは、「16世紀で歩みを止めた街」と言われているだけあって、石造りの建物や道路が目立っていました。道も日本の様に整備されておらず、急な坂、狭い道、ゴツゴツした道ばかりです。長時間歩いていると、足を痛めてしまうほどです。

最初我々は、カテドラ大聖堂に向かい、中を見学しました。スペイン、カトリックの総本山と言われるトレドのカテドラル大聖堂の内部は、荘厳な雰囲気が漂っており、大きな宗教画と複雑な彫刻やガラス細工、見たこともない大きさのパイプオルガンが私に現実味を失わせます。



次に、サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会に向かいました。そこはユダヤ教の教会で、以前まではトレドの街に10もの数の教会があったが、現在ではサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会1つのみになってしまったらしいです。そんな教会の内部は、カテドラル大聖堂のように彩られる事はなく、当時の面影を残した質素な雰囲気がありました。

そして最後にサンタ・クルス美術館に訪れました。有名な画家、エル・グレコの作品が多数展示されている美術館です。

美術館の後は、近くにあった店に寄って、生ハムとオリーブオイル、鰊をいただきました。生ハムは、塩っけが強かったです。スペインの友人の話によると、スペインでは、肉本来の味を楽しむために、味付けは塩のみと聞きました。

こうして3日目の研修は終わりました。

スペイン研修4日目
この日は、プラド美術館で芸術を堪能してきました。歴史的に有名な絵や宗教画が多く展示されていました。また、日本語のオーディオもあったので、一つ一つ作品の歴史を辿る事ができ、より深く絵画について理解ができました。また、一度は目にしたことのある作品も現実として目の前で見ると、印象が全然違います。その違いにも感動していました。戦争の風景、人間の心情、宗教、神話、様々なテーマの絵画が各部屋に展示され、その表現の多様性と芸術性に関心するばかりでした。結局、気づけば6時間以上も絵画を楽しみ、ホテルに着いた時には夕方の5時過ぎになってしまいました。今までに味わったことのない1日でした。

スペイン研修5日目
この日は、セゴビアに向かいました。セゴビアの代表建設物で世界遺産にもなっているローマ水道橋を見学しました。昔の人が、これほどの水道橋をどの様に作ったのか、驚くばかりです。更に驚くことに、間接的ではありますが、現在でも水道橋として機能しているらしいです。当時の技術力の高さがわかります。


次に、セゴビアのカテドラル大聖堂に訪れました。トレドのカテドラルも同様に言えることだが、やはり、建物の隅から隅まで豪華に彩られ、何重にも重ねられて彫られた彫刻、綿密な宗教画、思わず見上げてしまう高さの天井、全てが想像のスケールを超えてきす。スペインが歴史ある宗教国家として歩んできたことがよくわかります。

次に、アルカサルに向かいました。ここは、映画「白雪姫」の城のモデルにもなっています。城の中に入ると、当時使っていた武器や鎧などが展示されていました。印象的に、武器、鎧のサイズは小さく、その時代の人々の体格や食生活まで推察が出来ます。




その夜は、文化センターでスペイン人と日本人の交流会が催されており、それに参加しました。交流会では基本的に日本語のみの会話だったので、内心、意思疎通出来るか心配していました。しかし私の心配を他所に、参加しているスペインの方々の日本語力の高さに舌を巻きました。スペインの方々の陽気でフレンドリーな一面が見えた、貴重な体験でした。

スペイン研修6日目

この日は、自由行動の日です。ここ連日、移動が多かったせいか、疲れが出てきました。なので、午前中は近くにあるデボッド神殿を見学し、少し歩いて、大学付近の公園のベンチで読書していました。その公園は、非常に広大で、木々に囲まれた、自然を感じる素晴らしい場所でした。土曜日だったせいか、公園内を走るランナーやピクニックに訪れた家族があちらこちらにいました。

夕方からは、再びスペイン人との交流会に参加しました。



金曜日に行われた交流会とは異なり、住宅の一部屋で行われていました。ホームパーティのような雰囲気で、スペイン人と日本人がそれぞれの言語を使って会話を楽しんでいました。また、発表会やクイズ大会なども行っており、退屈しません。お陰で、多くのスペインの方々と接することができ、大変満足のいくものになりました。機会があれば、また参加したいものです。


スペイン研修7日目

この日は、交流会で知り合ったスペインの友人と共に、マドリードを散策しました。現地の人でないと分からないスポットやお土産店などを教えていただきました。また、スペインの文化と日本の文化を語り合うことができ、非常に有意義な時間でした。
スペインの人は、政治にうるさいようです。










スペイン研修8日目
この日は、ソフィア王妃芸術センターに行きました。ここは、ピカソ、ダリなどの現代美術の巨匠達の作品が多く展示されていました。プラド美術館とは雰囲気が異なり、美術館内は明るく、開放的でした。そんな中、ある一室だけ異様な空気を漂わしていました。その部屋にはピカソの代表品、ゲルニカが展示されています。本物は、想像より大きく、それだけ迫力もありました。開館直ぐにその部屋に向かったので、人が集まる前にゆっくり堪能できて本当良かったです。その他にも、様々な作品があり、楽しめました。現代美術の表現や思考の高さに理解が追いつかない作品も多くあり、色々考えさせられる経験でした。








午後は、ラス・ベンタス闘牛場に向かいました。開催時期ではなかったので、闘牛自体は行われていませんでしたが、建物を見学するだけでも来た甲斐がありました。




以上が報告になります。

まず、思うことは「日本とは、何もかも違う」という事です。

景色や建物は勿論、大事にしている価値観や人々の雰囲気など、まったく異なります。こうした、異なる文化を持つ国と接することで、その国だけでなく、 同時に 自分たちの国に対しても客観的な視点を持つことができたという意味で、両国の理解が深まりました。本当に素晴らしい研修でした。

2019年2月17日日曜日

阿佐ヶ谷での校外学習

ゼミ生のNです。阿佐ヶ谷で映画を見てきました。なので今回は、その内容と感想を書きたいと思います。


2月4日、昼頃、阿佐ヶ谷駅で待ち合わせし、そのまま映画館に一同、向かいました。
映画館は、駅から続く商店街を抜け、少し住宅街が広がる一帯のオフィスビルの地下にありました。そこで我々は、「早春」という小津安二郎監督の作品を見ました。映画は、戦後の間もない東京に住む夫婦の関係を描いた内容となっていました。夫の正二は、電車通勤をするごく普通のサラリーマンです。そんな夫を支える妻、昌子。平和な日常を過ごす中、事件が起こります。正二の通勤仲間の1人である女性、(仲間内では「キンギョ」と呼ばれている)千代と正二が恋仲の関係まで発展してしまい、そのことを妻である昌子に感づかれます。それをきっかけに、昌子は正二の元を離れ、友達の家に住み込むことになりますが、その直後、正二に転勤の話が舞い込みます。正二は、不倫相手のキンギョとの関係、妻の昌子との関係、両者の板挟み状態の中、1つの結論を出すことになります。
以上が、簡単なあらすじです。

ここからは、私の感想になります。この「早春」という映画は、1956年に公開された映画です。そのせいか、少し男尊女卑の精神が映画全体から感じられました。まず、映画の大部分は、女性社会ではなく男性社会に焦点が置かれています。上司との付き合いや友人たちの飲み会など。設定では、夫の正二と妻の昌子は、両方共働きです。にもかかわらず、昌子の働くシーンはほとんど出てきません。また、不倫の結末に関しても、妻の昌子側が正二の元に戻ってくるという、この時代らしさを感じてしまう終わり方でした。以上の事は、あくまでも、私、個人の感じ方です。


内容の面はさて置き、この「早春」という映画は、特に昭和という時代が印象的に残る映画だと思いました。食べ物や着ている洋服、習慣や文化、様々な点で現代と大きく異なっています。私自身、映画を見ていて、「これがパソコンやスマートフォンのない生活なのか」と新鮮な気持ちで見ていました。こういった、文化の面からも楽しめ映画は、日常触れることがないので非常に勉強になりました。本当によかったです。

これで、私が行う最後のゼミ活動報告になります。
拙い文章で、読みづらい箇所も多くあったかと思いますが、今までありがとうございました。