2020年1月15日水曜日

2019年度後期 最終回

担当教員の相澤です。

今年度最終回のゼミでは、個人面談を行いました。事前に、振り返りシートに記入をしてもらい、それを元に10分程度、私と二人で話あう時間を設けました。一年間のゼミ活動を通じて、どのような達成があったか、その一方でどのような課題を見つけたかを確認し、今後の学生生活につなげてもらうことが目的でした。

もう一つ、ゼミ生には宿題を出していました。自分以外のゼミ生それぞれについて「一年一緒に活動して見つけたよいところ」をカードに書いてきてもらったのです。(私も書いてきました。)面談後、それぞれが書いてきたカードを封筒にまとめて、各人に手渡しました。どんなことが書いてあったのかは本人以外は知りません。自分のよいところはなかなか自分では気づけない。むしろ他人の方がよくわかっているものだと思います。ゼミ生が、このカードをきっかけに知らなかった自分の一面に気づければいいなと思います。

最後は、一緒に勉強してくれた全員で「ありがとう」を伝え合って、正規の授業は終了となりました。しかし!二月にはフランス研修が待っています。これこそ一年間の学習の総まとめ。知識と経験を深めつつ、楽しい思い出に残る旅にしたいものです。

2020年1月8日水曜日

2019年度後期 第11回

こんにちは、ゼミ生のAです。今回は最後の新書発表をしました。

まず最初にKさんが、岡田温司『天使とは何か キューピット、キリスト、悪魔』(中公新書、2016年)を紹介しました。この本は、天使はいたるところにいる、では本物の天使とは何かという問いを立てて、エンジェルやキューピットなどと比較しながら解き明かしていく内容となっていました。天使とはキリスト教やユダヤ教における神の使者で、キューピットは異教の愛の神のこと、また矢を持っている。悪魔とは元々は天使だったなど、その存在については小さい頃から知っていたものの細かい定義などは考えたこともなかったためとても興味深かったです。

2番目にNさんが、山岸俊夫『安心社会から信頼社会へ』(中公新書、2006年)を取り上げました。この本の内容は、集団主義的な安心社会の崩落は私たちの社会に大きな影響をもたらす。そのため集団主義的な性格を持つという日本社会は変わる必要があることを述べるものとなっていました。話を聞いて、確かに日本は集団主義社会(内集団のひいきの程度が高い社会)だなと感じました。しかし2020年にはオリンピック、その後も数え切れないほど日本は外国と関わりを持つことはあるので、今の当たり前を崩すのは必要なことなのだなと思いました。

3番目にMさんが、長谷川櫂『日めくり 四季のうた』(中公新書、2010年)を紹介しました。この本は、俳句の実作者でもある著者が、1日一詩の形で俳句、短歌、漢詩などを紹介し、どう呼んだらいいか、何を読むべきかを教える内容となっていました。閑吟集の「ただ人は情けあれ 夢の夢の夢の 昨日は今日の古 今日は明日の昔」という詩は、一見そうとは分からないものの恋に関する詩となっていて、「夢の夢の夢の」と同じ音が3音続く表現もとても素敵だなと感じました。

4番目に私が、内山真『睡眠のはなし』(中公新書、2014年)という本を取り上げました。この本の内容は、なぜ眠くなるのか、どのくらい眠れば健康的なのかなど、人間にとっての睡眠の意味を解き明かすものとなっていました。小さい頃、親から早く寝なければ身長が伸びなくなるよなどと言われた人がいると思います。しかし実際には時間帯関係なく、深く眠ったら成長ホルモンはその分多く分泌されるので、睡眠習慣の悪さで成長ホルモンが不足されるということは考えられないそうです。この本を読んで、必ずしも早めに眠らなければいけないという固定観念がとれて、とても面白かったです。

5番目にHさんが、見田宗介『現代社会はどこに向かうかー高原の見晴らしを切り開くこと』(岩波新書、2018年)を紹介しました。この本は、この後の時代の見晴らしをどのように切り開くことができるのかを、データに基づく分析のもと応答するといった内容になっていました。ヨーロッパの人々は日本人と比べ、生活の満足度が高いという結果が出ています。その理由は、自分が世の中に受け入れられていると人々が考えているからだそうです。日本には物が溢れとても生活が便利な国だと感じていますが、どのようにすれば日本人もそういう考えを持てるようになるのか疑問に思いました。

6番目にOさんが、河合雅司『未来の地図帳』(講談社現代新書、2019年)を取り上げました。この本の内容は、少子高齢化に伴う「人口減少化」が進む日本で、今後どのように人口減少が進んで影響が出るのか。著者が膨大な統計データを元に将来の日本の姿を論じていくものとなっていました。その地域で高齢化・人口減少が進むと、税収が減少する。税収が減少すると、自治体職員の削減が始まる。自治体職員が削減されれば、行政サービスが行き届かなくなる。行政サービスが行き届かなくなるなど不便な面が増えたら、若者は住む場所を変えさらに高齢化・人口減少が進むと負の連鎖が出来上がってしまうそうです。東京に住んでいる私はそういったことを考えたことがなかったですが、できる限り早く手を打つべき問題なのだなと感じました。

最後にTさんが、吉川洋『人口と日本経済』(中公新書、2016年)を紹介しました。この本は、人口減少が進み働き手が減っていく日本は、財政赤字の拡大、地方の消失は免れないのではないだろうか。しかし本当の鍵を握るのはイノベーションであり、日本経済の本当の課題に迫るという内容になっていました。日本経済は人口減少でどんどん悪くなると考えられていますが、経済の良し悪しを決めるのは人口ではないそうです。実際に昔のGDPと人口の変化を比べてみると比例していなく、昔は将来性が上がっただけで、人口関係なくそういう意味でGDPが上がったのだそうです。景気は右肩下がりですが悲観ばかりするのではないと言われ、これをネガティブに考えるのではなく大丈夫なのだとポジティブに考え、自分にできることを1つずつ確実に行なっていきたいなと感じました。

1年間新書発表を続け、ただ本を読むから分からない言葉などがあったら調べて、より深く理解しながら読むこと。また、読んだことを文章にしレジュメでまとめる作業なども、始めたばかりの頃に比べてとても簡単に行えるようになりました。今回の講義で新書発表はラストになってしまいますが、これからも新書は長く読み続けていきたいです。

2019年12月15日日曜日

新国立劇場でバレエ鑑賞

こんにちは、ゼミ生のHです。
冬本番にはまだまだですが、本格的に寒くなってきました。例年よりインフルエンザが流行りやすいそうなので、日々の体調管理を怠らないよう気をつけていきましょう。今年も残りわずかです。1年を振り返ってみてどんな年だったか、来年はどんな年にしたいかと考えてみてはどうでしょうか?

幕間にシャンパンで乾杯。
さて、今回は課外活動でバレエ鑑賞に行きました。冬の定番である『くるみ割り人形』を楽しみました。言わずもがなのことですが、チャイコフスキーが作曲したことで知られている一曲のバレエ作品です。私自身はじめてのバレエ鑑賞でした。音楽は所によっては聞き馴染みのある部分と全くのはじめて耳にする部分がありました。以前行った課外活動の音楽鑑賞会で、クラシック音楽には一曲の中にストーリーがあるとレクチャーを受けました。私はバレエはそれを具現化したようなもののように考えていましたが、実際に観てみると意外とストーリーを把握するのが難しく、事前に予備知識を身につけてから行くべきだと少し後悔しました…。キャストの皆さんの演技も素晴らしく、なぜあんなにも体幹がぶれず高く跳べて、さらには大きく足を開き体を維持できるのか、とても魅了されてしまいました。帰ってから家で試してみましたが関節に大きなダメージを与えてしまいました(笑)。はじめてのバレエ鑑賞にしてはものすごく楽しめたので機会があればもう一度別の作品も見てみようと思います。

 今回はバレエ鑑賞会に行きました。もうすぐ待ちにまったフランス研修です。現地では様々な芸術鑑賞を行う予定にっているので、一つの芸術を知るためにバレエ鑑賞に行けたのは暁光だと思います。年内の活動は全て終わりましたが、年明けからのゼミ活動の報告も楽しみにしていてください。

 皆さまいつも相澤ゼミのブログを読んで頂き、誠にありがとうございます。来年も楽しみに活動報告をお待ちしてください。それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

2019年12月14日土曜日

2019年度 総合教育演習ゼミ報告会

ゼミ生のAです。今回は12月14日に行われた総合教育演習ゼミ報告会の報告をします。

 この報告会は、社会に出て活躍するための力を身につける教育として行なっているゼミ活動の内容や成果を報告する目的で、毎年12月に行われています。私たち相澤ゼミは活動内容の説明と、読む書く話すの技術向上のために行なっている新書発表をデモンストレーションしました。

グループ学習室での準備作業
 発表前の準備では、図書館のグループ学習室などを借りて何度もゼミ生同士で集まり内容を作っていきました。その際、「どのようにすれば聞き手が飽きることなく楽しめる内容になるか」という点に気をつけながら進めました。途中2回、ゼミの授業の時間を借りて仮発表をしました。1回目の仮発表ではスライドと新書発表両方にたくさんのが改善点が出てきましたが、その指摘を中心に話し合い作業した結果、2回目の仮発表ではゼミ生たちから前回よりとても良くなったとの声を聞くことができました。

本番中。
多くの質問をいただきました!
 相澤ゼミの発表はプログラムの最後の方だったので、それまでは他のゼミの発表を聞いていました。相澤ゼミの報告は活動内容を紹介するものでしたが、私が見た多くのゼミの発表は何かについて疑問を持ち、それについて調べたりアンケート調査を行ったりといった研究内容の報告でした。サブタイトルから興味を惹かれるものが多く、内容も聞いていてとても楽しかったです。発表を聞いて、自分が気になったことを取り上げ満足がいくまで調べ作っていく研究はとても楽しそうで、自分もいつかやってみたいなと感じました。

終了後、みんなで。
 本番の発表では、2、30人ほどの聴衆がいてとても緊張しました。しかし今までの準備やゼミ生からのアドバイスに気をつけながら発表を行っていけば、あっという間に時間は過ぎなんとか発表を終えることができました。授業以外でも忙しい中ゼミ生が何度も集まり一緒にパワポや原稿の内容を考えてくれたからこそできたと思っています。また同じような機会があったら今度は協力してもらった分を返すように、また今回の経験を活かし頑張っていきたいです。ありがとうございました。

2019年12月11日水曜日

世界の国と言葉を知ろう

担当教員の相澤です。毎年秋に学習センターでは、「世界の国と言葉を知ろう」というテーマでランチタイム講座を実施しています。私もコーディネータとして関わっているこの企画。今年は、パリへの海外研修の事前学習も兼ねてゼミ生と共に参加しました。

12/4は、2020年度からベトナム語の授業をご担当いただく清水英里先生を講師に迎え、ベトナム講座を実施いただきました。ベトナムはフランスの植民地であったため、パリにはベトナム系移民も多く住んでおり、多様な文化の一端を担っています。

講座では、写真を使ってベトナムの暮らしの様子をご紹介いただいた後、実際にベトナム語の簡単なフレーズを教えていただきました。ベトナム語には六つの声調があるということで、発音するのがとても難しく感じました。一方で、漢語由来の言葉もあるため、日本語と音が似た語彙もあるとのことでした。私は三度ベトナムに行ったことがありますが、恥ずかしながらベトナム語を口にしたのはこの講座が初めてでした。また遊びに行きたいと思っているので、その時は挨拶だけでもベトナム語を使ってみようと決めました。

エジプトの衣装を借りて
パチリ。
12/11はアラビア語の長渡陽一先生を講師に迎え、アラビア語を話す地域の文化とアラビア語のミニ講座をしていただきました。長渡先生が当地のお茶とお菓子をお持ちくださったので、それを味わいながらの講座となりました。

先生が現地を訪れた時の写真や、レバノンやエジプトのポップミュージックのビデオクリップを見せていただいて、(私の)イメージと違う様子に驚きました。簡単な挨拶も教えていただき、みんなで挨拶をしてみたり。以前アラビア語を受講していたゼミ生のOさんは、滑らかに発音して流石でした。いつかモロッコとレバノンは旅してみたいと思っているので、その時はアラビア語で挨拶したいものです。

言葉を学ぶことは、その言葉を話す人々への何よりのリスペクトの表し方だと思います。今回の講座を通じて、ゼミ生が異国の言葉や文化に少しでも興味を持ってくれたら嬉しく思います。

2019年度後期 第10回

 ゼミ生のOです。今年最後のゼミを行いました。今回は、最初に1214日に行われる総合教育ゼミ発表会の仮発表をしました。その次に前に課題として読んだ芝健介『ホロコースト』(中公新書、2018)から各自が感じた事をディスカッションしました。最後には、前回の授業で出された「ありがとう」と「お疲れ様」の違いについて意見を交わし合いました。


 最初に、発表担当のゼミ生がPowerPointを使ってゼミ生と相澤先生の前で仮発表をしました。仮発表は、今までゼミ生同士が自主的に集まって準備した結果、以前の仮発表よりもさらに上達した印象を受けました。本番では、今まで練習してきた成果を発揮できる事を願っています。

 仮発表の次には、課題図書として読んで来た『ホロコースト』についてのディスカッションをしました。まず、この本を読む目的としてナチスが政権獲得以降に行われたユダヤ人等に対しての「迫害の実態」を知る事にあります。相澤ゼミでは、来年2月にフランス・パリに海外研修に行きます。研修先では、ホロコースト記念碑訪問をするのでかつてヨーロッパで起きた負の歴史を知る為の事前学習という目的です。
 本の内容としては、1930年代のナチス政権後のユダヤ人に対する迫害がどのように行われてたのか、時系列に述べています。当初、ナチスはドイツ国内にいるユダヤ人を「追放」する目的で様々な抑圧を加えます。この時点では、まだ大規模な「虐殺」が目的ではないことが意外に思えます。しかし、1939年にポーランド侵攻でさらに多くのユダヤ人を抱える事になると、次第に「追放」する事が困難になりました。1941年には、当時ポーランドの次に多くのユダヤ人を抱えていたソ連に侵攻します。独ソ戦以降になると、虐殺の対象はユダヤ人のほか障害者、同性愛者、共産主義者、ソ連軍捕虜へと拡大して行く事になります。この様にして、「追放」から「絶滅」へと目的が変わるほか、虐殺対象者の拡大というのがこの一冊からは伺えます。
 ディスカッションでは、「1930年代のユダヤ人は一時的なものだと思っていた」という事や「ユダヤ人の規定は曖昧だった」というような、本を読んだ上での気づきがありました。一方で、「国を持たない民族は弱いのか」や「当時のユダヤ人は人として見られていたのか」というような意見も出ました。

 今回のディスカッションでホロコーストについて考えると、「小さくすれば差別というのは日常にありふれている」という意識を芽生えさせられました。
 最後に、「ありがとう」「お疲れ様」という言葉の意味についての考えをディスカッションしました。そこでは、「お疲れ様」はコミュニケーションや労いの意味があると感じ取れます。一方で、「ありがとう」は感謝の他、「~してくれた事を認めてくれた」時に使う言葉ではないかという意見が出ました。普段私達は全然意識せずに使っている言葉ですが、改めて意味について考え直すと実は「多様な意味」が含まれている事に驚かせられました。

 今回は年内最後の授業でしたが、来年には海外ゼミ研修があるので、今まで読書で身につけた知識を現地で確かめて行きたいと思います。

2019年12月4日水曜日

2019年度後期 第9回

ゼミ生のKです。

今回は (1) ゼミ研究報告会の発表練習、(2) ゼミブログから学ぶ正しい日本語表現の仕方、(3) "ありがとう"という表現と"お疲れ様"という表現の違いについて考えました。

一つ目のゼミ研究報告会の発表練習は、12月14日に行われるゼミ研究報告会での発表を考えました。今回前に出て発表するのは2人ですが、ゼミ生全員で発表を作りたいと考えているため、積極的に意見を出し合いました。まだ発表には時間があるので、よりよいものを作りたいです。

二つ目はゼミブログの記事をもとに、どのような文章が相手に伝わりやすい文章かについて相澤先生からレクチャーを受け、みんなで考えました。同じ意味を持つ単語でも、使い方やニュアンスによって読む側の受け取り方が違うので、気をつけて文章を書きたいと思います。

三つ目は"ありがとう"という表現と"お疲れ様"という表現の違いについて考えました。今回は二つのグループに分かれて、二つの表現を使う頻度、場所や場面、どのような意味を持つのかなどについて話し合いました。両者の違いについて今回だけでは結論が出なかったので、次回も話し合うことになりました。難しい議題ですが思考することが大切だと思います。