2019年9月25日水曜日

2019年度後期 第1回

ゼミ生のTです。

今回は、夏休み明けはじめてのゼミでした。内容としては、フランス本紹介をしました。2月にあるパリ海外研修にむけて、フランスについて知識を深められました。

はじめにHさんが、明石書店から出されている梅本洋一、大里俊晴、木下長宏『パリ・フランスを知るための44章』(明石書店、2012年)という本を紹介しました。本の概要は、実際のフランスがどのような姿であるのかを、暮らし、街の歴史、文化、芸術などに細かく分けて紹介されている本だと言っていました。

その中で、マルシェとワインについて本に書かれていたことを紹介していました。自分は、マルシェというものを全く知らなかったし、ワインについてもよく知らなかったので、新しいフランス、パリについて新しい知識が増えて面白かったです。

次にNさんが、日本実業出版社から出版されている宇山貞栄さん著作の『民族で読み解く世界史』(日本実業出版社、2018年)を紹介しました。この本の目的としてNさんが紹介していたのは、世界の各民族の歴史的事実や、雰囲気からその正体をつかみ、民族の本当の姿を暴き出すことです。その中で、ヨーロッパの民族であるスラブ人、ラテン人、ゲルマン人などを紹介していました。寒い地域の民族はお金を貯蓄する傾向があったりだとか、その逆に暖かい地域は人生でお金を使い切ることをよしとしたり、その土地の地理、気候によってその民族の気質などが決まるという自然地理説のことについても話していました。自分の感想として、気候によって人間の気質がかわることに納得しました。

次にMさんが、明石書店から出されている梅本洋一さんと大里俊晴さんと木下長宏さんの『現代フランスを知るための36章』(明石書店、2000年)を紹介しました。最初にHさんが紹介した本と同じシリーズで、フランスの暮らし文化を知らない人のためのフランス導入法のようになっているそうです。パリの人はオシャレという一般的イメージは間違いで、オシャレなのはシャンゼリゼあたりなどを歩いている人たちで、そのほかの人々は何度も着続けて、型崩れしているような服を着ていると書かれていたそうです。また、フランスには中古市場がほとんどなく、物々交換のように、人と人で直接取引するということも書かれていたらしいです。ほかに、フランス人は自分でものを作ることが多いらしく、どれも日本と違っていて、とても興味深いと思いました。この本の紹介の後の質問のなかで、相澤先生がフランス人は家を何度も買うという話をしてくれました。それもまた日本と違って面白いと思いました。実際にパリに行くのが楽しみです。

次に、Aさんが中公新書の安達正勝さんの『マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃』(中公新書、2014年)という本を紹介しました。本の概要として、マリーアントワネットの世間のイメージだけでない本当の姿について書かれていると紹介していました。マリーアントワネット自身の性格などは積極的で活発で愛嬌がある女性だったと書かれていたそうです。市民から非難されることもしばしばあったらしく、その原因など書かれていたことを紹介してくれました。自分のマリーアントワネットに対するイメージがこの本の紹介を聞いて変わったり、新しく知ることがあったりして、面白かったです。

次に、Oさんが山川出版社出版、福井憲彦 編の『フランス史』(2001年出版)を紹介していました。本の概要は、世界各国史シリーズのフランス史であり、古代の先史時代から現代のフランスまでの歴史を時代順に書かれているものだそうです。紹介では、古代ローマ、18世紀ごろの都市の変化、ナチス支配下のフランス、現代のフランスなど、Oさん自身が面白いと思ったところを簡単に紹介してくれました。最後にコメントとしてOさんが、フランス革命で得た自由や人権の意識と、フランスの植民地に対する行動のギャップについて話していました。Oさんのレジュメは地図などがのっていて、しっかりしたものになっていたので、見習いたいとおもいました。

最後に、Kさんが河出書房新社出版の竹中幸史さんの図説『フランス革命史』(2013年出版)を紹介していました。図説だったので、実際の本を参照しながら紹介してくれました。サン・ドニ大聖堂についてや、朕は国家なりの真実、国旗の話など、知らない話が色々聞けました。美術作品などものっていて、そういった作品だと、作品を参照して説明する図説の方がわかりやすいんだろうなと思いました。実際の美術作品などもパリで見る予定なので、とても楽しみです。

今回のフランス本発表で、二月のパリ海外研修がより一層楽しみになりました。自分は日本から一歩も出たことがないので、フランスと日本の違いや新しいなにかを発見できたらいいなと思います。