2020年3月2日月曜日

Stage à Paris(Oさん編)


ゼミ生のOです。私達相澤ゼミでは29日から17日まで海外ゼミ研修としてフランス共和国のパリに行きました。今回は、その報告をします。

1日目
仁川空港の検疫レーン
 初日、早朝に集合場所である成田空港に集合しました。しかし、そこで経由地である仁川~パリの飛行機が天候不良で12時間遅れている事が判明。思わぬトラブルも有りながらもまずは経由地の仁川まで向かうことになりました。到着した仁川国際空港では、新型コロナウイルスの影響で中国から来た人は検疫を受けるレーンが設けられていました。仁川では12時間待ちながらも欠航にはならず12時間遅れでパリに向けて出発しました。

2日目
エトワール凱旋門
 飛行機の遅れで本来のスケジュール通りには行かなかったものの、早朝にパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に到着。空港からはホテルに直行しました。
 ホテルに到着後はしばらく休憩した後、午後からは交通パスを購入して地下鉄でエトワール凱旋門やエッフェル塔と言った有名な建築物を見学しました。パリの街並みは日本とは大きく異なり、昔ながらの古い建物が並んでいて非常に計画された都市だと感じました。
 パリの名所を見学した後は、ホテル近くのスーパーで食べ物を買って部屋で軽くメンバー全員で打ち上げをしました。

3日目
モスク

 この日は、午前中にパリにあるイスラム教徒の礼拝場モスクに行きました。フランスと聞くと「キリスト教カトリックの国」という勝手なイメージというのが私達日本人の間にはあるでしょう。しかし実際には、フランスの植民地であった北アフリカや中東との関係もあり、フランス及びパリの中には一定数のイスラム教徒がいます。その為、パリ市内にもいくつかのモスクがありその中の一つを今回見学しました。モスクの外観は、伝統的なイスラム建築の風格をしており、ここが中東のどこかの国にいると思えるほどです。内部には、とても美しいモザイク模様の壁が待ち受けていました。他にも、モスクには中庭があり庭師がイスラム庭園の手入れをしていました。礼拝をする部屋は神聖な場所と言うこともあり見学は禁止されていましたが、モスクの内部は大都会パリの中にはいると思えないような静けさで、落ち着いた場所である事が印象的でした。モスク見学後は、隣接するカフェで主に北アフリカのモロッコで飲まれるミントティーを一杯飲みました。ミントティーの味は、ミントの香り以上に甘かったです。

 フランスにおけるイスラム教徒は、過去に一部のイスラム過激派によるテロ事件が発生した事もあり、フランスなどヨーロッパ各国では差別の対象ともなっています。そのこともあってフランスに行く前はそうしたネガティブなイメージが強かったですが、実際にモスクを訪れると異なる宗教であっても受け入れる寛容なフランス社会である事が感じられました。

 モスクの次には、国際大学都市に行きました。国際大学都市は、フランスに留学している学生のための寮が集まっている場所です。寮の建物は国別になっており、世界中様々な国の寮が敷地内に密集しています。敷地内には、フランス人の他にも世界各国の国の学生が生活しており、とても国際的な場所だと感じました。

 国際大学都市を散策した後には、サクレクール寺院に向かいました。サクレクール寺院のある場所はパリの高台にあるため、パリの街を一望できる場所です。到着した時は、強風が吹き荒れていて時より雨が降っていましたが、パリの街を眺められました。

 次に訪れたのは、ホロコースト博物館です。ホロコーストとは、第二次世界大戦中にナチスによって大勢のユダヤ人が虐殺された事を言います。ユダヤ人に対するホロコーストはナチスに占領されたフランスでも行われ、大勢にユダヤ人が殺害された事実があります。そのような歴史上の悲劇を現代に伝えるためにこの様な博物館があります。博物館の見学はスケジュールの都合上短い時間でしたが、当時の資料など様々な展示品が展示されています。

ホロコーストと聞くと、ナチスが主導して一方的にユダヤ人を虐殺下というイメージが強いかも知れません。しかし、ナチス占領下のフランスでは一部のフランス人がナチスと協力してユダヤ人への迫害に関与した事実もあります。ナチスに占領され、戦争の「被害者」としての立場もあるフランスですが、ホロコーストに関与した「加害者」としてのフランスの立場もまた事実です。フランスでは、都合の良い歴史だけで無く様々な立場から歴史を見直す動きがある事をこの博物館からは学びました。

ロシア正教会外観
 この日の最後に訪れたのはパリ中心部にある「ロシア正教会」です。ロシア正教会では、相澤先生のご友人であるロシア人のエカテリーナさんと待ち合わせ、彼女に案内させてもらいました。移民国家であるフランスには、様々なルーツを持つ人々が暮らしています。その中でも同じヨーロッパ内の移民として多くのロシア人がフランスに渡っています。エカテリーナさんによると多くのロシア人がフランスに移民したきっかけとして1917年のロシア革命が影響していると話していました。

ロシア正教会内部



案内では、教会についても色々と教えてくれました。例えば、教会にある一枚のイコン(キリストや聖人などの聖画像)は、かつてナポレオンがロシア遠征の際に盗みその後ロシア人女性がオークションで落札したという逸話を教えてくれました。

 ロシア正教会は、教会内に「椅子がない」と言った西方教会(カトリック、プロテスタント)との違いも発見しました。この日の見学からは、フランスに移民として渡ってきた人々の心の拠り所として教会やモスクが大きな役割を果たしている事が感じ取れました。

4日目
教科書でおなじみの太陽王ルイ14世の肖像画
 この日は、あの有名なルーヴル美術館に行きました。ルーヴル美術館には朝早くに着きましたが、さすがに世界有数の美術館というだけあって世界中から大勢の観光客が訪れていました。最初はこの時期に開催されていたレオナルド・ダ・ビンチ展を見学しました。ここでの展示は、レオナルド・ダ・ビンチが描いた絵画の他にも難解な設計図などが展示されていました。その後は各自自由に行動する事となり、その他の常備展も見学しました。ルーヴル美術館は想像以上に広いため展示を見て回るだけで疲れましたが、本でしか見たことのないような有名な絵画を直接鑑賞出来て感動しました。

夜のルーブル
 昼食を取った後は、美術館に隣接する公園を散策しエッフェル塔に向かいました。エッフェル塔の周りにはテロ対策の為に透明なガラス板が設置されていました。世界的な観光地であるエッフェル塔に登るためにチケットを買うのに約1時間並びました。エレベーターで展望台に登るとパリの美しい街並みが一望できました。東京のように高層ビルが少ないので、遮るものが無いのが日本の街との違いだとも感じました。登った時間はちょうど夕方であったため、徐々に空が暗くなって美しい夜景が見られました。

 エッフェル塔の次には、再びルーヴル美術館に向かいました。夜のルーヴルはライトアップがされており、昼間とはまた違った雰囲気が味わえました。

展望台からの眺め
夜のエッフェル塔





















5日目
ヴェルサイユ宮殿
 5日目と6日目は自由行動となっていたので5日目にはパリから電車で3040分にあるヴェルサイユ宮殿に行きました。宮殿の内部には様々な宗教画や王族の肖像画が描かれており、フランス王朝の華やかな歴史を感じました。受付では無料の日本語ガイドオーディオを借りたので、各部屋の説明を聞くことができて勉強になりました。宮殿を出て外の広大な転園には、見事に規則正しく整備されたフランス式庭園がとても印象的でした。庭園はとても広かった為に歩いての移動はとても疲れました。

6日目
 6日目にはゼミ生全員でディズニーランドに行きました。パリのディズニーランドは思ってたほど広いわけでもなくアトラクションの待ち時間も長くても1時間程度待たされる程度でした。夜の閉園前のプロジェクションマッピングでは、Let it go(フランス語Libérée, Délivrée)の曲が流れると盛り上がっており、フランスでも人気があるのだと実感しました。

7日目
 7日目には、最初に移民博物館を訪れました。博物館では、時代やジャンルごとにフランスに渡ってきた移民についての展示がされています。

 フランスの移民の歴史は、大航海時代以降に他のヨーロッパ諸国と同様に植民地を獲得していった事に始まります。そこで労働力として現地人を「奴隷」にした事から、フランスにもヨーロッパ外の人がやって来ます。この時の奴隷貿易によってやって来た人々がいわば「最初の移民」とも読み取れます。その後、植民地を拡大していったフランスは、アメリカ大陸、アフリカ、中東、アジアなど世界中に植民地を抱える事になりました。

 フランスに移民としてやって来た人々の理由は、強制的(奴隷)や経済的、政治的混乱など様々である事が展示から伺えます。移民は最初、フランス社会に溶け込めなかったですが、戦争で兵士として戦う事で同じ「フランス国民」という意識が芽生え徐々に受け入れられてきた事は興味深いです。また、移民とフランスに元々いた人が「結婚」を通じて「家族」になる事が移民の受け入れに繋がると展示されていました。

これまでのパリ滞在でも街中には様々な人種の人々がいると感じていました。フランスはこれまで様々な地域から「移民」を受け入れてきた国でもあり、長い時間をかけて移民を受け入れる社会になってきたのだと学びました。

8日目
 最終日となったこの日は、先生の紹介で日本語を学んでいる夫婦のカトリーヌさんとレオさんとカフェで交流しました。交流会では、先生の通訳の元ゼミ生からフランスに関する質問をする形で行われました。その中で私が「フランス人は雨が降ってもなぜ傘を差さないのか」と質問しました。すると、「日本のコンビニのように傘を買える場所が少ない事や乾燥しているのですぐに乾く」という答えを聞いて滞在で感じていた疑問が解消されました。

 その他にもゼミ生が文化や生活面に関することや政治に関することなど色々な質問をして、話が尽きないほどでした。しかし、あっという間に時間が過ぎて帰る時間がやって来ました。

 帰りも韓国の仁川を経由して遅れることなく日本に帰国しました。

 私は、昨年度も海外研修でスペインのマドリードに行きましたが、同じヨーロッパの国なので街の雰囲気や生活スタイル(例えば赤信号でも道を渡るなど)が似ている事も感じました。一方、フランスはスペインよりも積極的に移民を受け入れてきたので、街中にいる人々の人種も白人、黒人、アジア人、中東系など非常に多様姓に満ちている事に気づかされました。また、フランスに行く前は、治安やストライキの他にコロナウイルスによるアジア人差別のニュースを聞いていたので少し不安はありました。けれども現地に行ってみると、差別される様な事はなく、普通に観光を楽しめました。

 今回のフランス研修では、様々な文化・生活の違いを体験しました。違う国に来て改めて日本のほうが優れている点やフランスに学ぶべき事が発見できてとても有意義な研修でした。

Merci beaucoup! Au revoir!

パリでの研修(Nさん編)


ゼミ生のNです。私たち相澤ゼミは2月9日から17日まで海外ゼミ研修としてフランスに行ってきました。研修日ごとに振り返っていきたいと思います。

1日目―2日目
 ゼミ生は朝7時に成田空港に集合し、韓国のインチョンを経由してパリへと行く予定でした。しかし事はそううまくはいかず、のちに知ることになる「キヌア」と呼ばれるハリケーンにより飛行機が遅延していました。さらに悪いことに、そのまま欠航になってしまうかもしれないという事態に襲われました。飛行機が飛べなければどうにもならないことを承知の上で、飛ぶことに賭け、飛行機で仁川へと移動しました。その後、12時間仁川空港で待ち、私たちはパリへと行くことができました。

1日目―2日目
パリに到着後、私たちはホテルに向かいました。その後休息を挟み、パリの公共交通機関が乗り放題になるというNAVIGOを購入しました。その後、そのパスを用いてエッフェル塔、凱旋門、焼け落ちたノートルダム大聖堂を見に行きました。初めてパリを訪れてまず初めに感じたのは、パリは汚いということです。道を見ると様々なごみが散乱している箇所が一部ありました。その後、パリ生活において必須となるスーパーの使い方を教わりました。

3日目
 この日の朝は近くの公園を散歩することから始まりました。パリの朝はひんやりとしていてとてもすがすがしい朝でした。その後、パリのモスクへと移動し併設のカフェへと移動しました。ここで飲んだのは甘いミントティーのようなものです。普段は緑茶ばっかり飲んでいる私にとってとても新鮮な味でした。休息をとった後に私たちは、事前学習で学んでいたテーマであるホロコースト記念館に行きました。残念ながら、展示はすべてフランス語で書かれており、理解することはできませんでしたが、それでも何を言いたいかはわかりました。この博物館で学んだのはべたではありますが、悲惨な歴史は繰り返してはならないということです。その後、場所を変えロシア正教を見学しました。ここで相澤先生の友人に会いお話を聞きました。そのご友人はロシア正教とカトリックなどの協会との違い、ロシア正教、ロシア移民について教えていただきました。後で調べてみると、パリには寺院などがあり、様々な宗教が存在する多様な社会であることが身をもって理解することができました。

4日目
 この日はルーブル美術館、エッフェル塔を訪れました。ルーブル美術館ではモナ・リザなどの有名絵画をはじめとして、様々な作品を気のすむまで鑑賞しました。私が特に感じたのはパリは芸術があふれる街であるということです。パリを歩いていると道端で様々な人種が混ざり演奏をしていたり、道端で絵画の販売が行われており芸術あふれる街だと感じました。のちに知ることとなるのですがパリでは落書きでさえも芸術ととらえることがあるそうです。

5日目(自由行動)
 この日はベルサイユ宮殿を訪れました。このベルサイユ宮殿はまさに贅の限りを尽くしており見ているものを圧巻させてくれます。また、この宮殿でも大量の絵画が飾られており、フランスにおける絵画の重要性に気が付かされました。また、庭園は奥が見えないほど壮大であり、この宮殿を王たちが歩いていたと考えると歴史のロマンを感じました。

6日目(自由行動)
 この日はディズニーランドを訪れました。私にとっては小学生以来のディズニーランドとなります。パリのものと東京の違いはやはりその訪れる人の人数にあります。東京では何時間も待たないと乗れない乗り物も少し待てばすぐに乗ることができました。この日はディズニーランドを満喫し終わりました。

7日目
 帰国2日前のこの日は移民博物館へ行きました。この博物館はフランスが難民を受け入れ、移民文化と自国の文化とを融合させていった過程が学べる場所です。ここでは移民がどのような過程を踏みフランスに交じっていったかが理解できました。その後、サン=ジェルマン=デ=プレ教会に行きました。ここの教会はステンドグラスが美しく差し込む光がステンドグラスを通り鮮やかな色を見せ荘厳さを演出していました。その後、パンテオンを訪れました。そして、フランスの登山専門店を訪れました。なんとここでは登山用品を日本の半額で手に入れることができました。地味に一番うれしいことかもしれません。

8日目
 パリ最終日です。この日は先生の友人である現地の方と食事会が行われました。ご夫婦との会話でフランスの様々問題点や今意識されていることを知ることができました。フランスでは環境問題への意識が高いそうです。例えばグレタさんであり、レジ袋の有料化であったりです。また、フランスは戦うことで権利を獲得した国ですが、労働者のストライキによって自分が被害にあうことをよしとする人やそうではない人がいることも学びました。このような姿勢からは理想主義を追い求める一方で現実も無視できないという一面を垣間見ることができました。


感想
 今回の研修のテーマはフランスの多様性を学ぶでした。私はフランスの多様性を宗教、人種、考え、から学ぶことができました。フランスには私たちと根深い仏教をはじめ様々な宗教が存在し、それを信仰する多様な人々が存在することを学びました。また、人との接種で、様々な考えがあり、それらが互いに尊重されていることを学びました。

2020年3月1日日曜日

パリでの研修(Tさん編)

 ゼミ生のTです。2020年2月9日から17日まで、フランスのパリに海外研修に行きました。自分は海外に行ったことがなかったので、初めての海外でした。全体を通して本当に良い経験ができました。

 まず、今回の研修では、最初に大きな事件が起こりました。それは、飛行機遅延です。韓国を経由してパリに行く予定だったのですが、チェックイン直前に韓国〜パリ便が、悪天候により、12時間遅延していることが判明しました。最悪の場合、欠航の可能性もありえると言われ、どうするべきか考えなくてはならなくなりました。先生とゼミ生みんなで話し合って最終的に、韓国に向かうことが決まりました。結果的には欠航にはならず、12時間遅延で、韓国の空港に12時間滞在ということになり、その後飛行機に乗れました。

 最初は、どうなることかと思っていましたが、全員無事にパリにつけたので、良かったです。12時間、韓国の空港に滞在した時に、韓国料理を食べられたので、それに関しては個人的に嬉しかったです。笑

朝のパリ
長時間フライトは初めてだったので、どんな感じなのか少し心配でしたが、映画見て、機内食たべて、寝ていたら、いつのまにか着いてました。パリのシャルルドゴール空港に着いて、ホテルまで向かいました。運転手さんが少し陽気な方で、パリに着いた時、自分たちが初めてのパリだということを知ると「Paris,Paris!」と盛り上げてくれました。笑

 飛行機が飛ぶかどうかも定かではなかったり、初めての海外だったりといろいろあった中で、無事パリのホテルに着いた時、ホッとしたのを覚えています。パリのホテルには日曜日の夜に着く予定だったのですが、12時間の遅延があったので、月曜日の朝になってしまいました。

<パリ初日>
ホテルの朝ごはん
パリ初日の月曜日は、お昼頃までホテルで休憩ということになりました。その間にホテルで朝ご飯食べたり、午後の準備をしたりしました。ホテルでの朝ごはんはフランスでの初めての食事でした。バイキング形式になっていて、フランスパンを含めて、三種類ぐらいパンがありました。他にもハム、チーズ、バター、コーンフレークなど洋風なものがありました。個人的にはパンオショコラが一番美味しかったです。のちに自分が毎日食べることになるパンです。笑

 色々と準備を済ませ、ロビーに集合しました。 パリ一日目は、ナビゴという交通パスを作ったあとに、パリ市内の観光地をいくつかまわりました。最後にホテル近くのスーパーで、相澤先生に買い物の仕方を教えてもらいました。
 初めてのパリを歩きました。初めの印象は街並みが綺麗だということです。街並みがほんとうに綺麗で、写真を撮りたくなってしまうので、たくさん撮りました。また、街を歩いていて気になったのが、歩行者信号を無視する人々です。車を確認して、いないことがわかったら、信号に関係なく、すたすた歩いている人ばかりでした。少し驚きましたが、中国などもそうらしく、日本との違いを目の当たりにしてちょっと楽しくなりました。
 パリの地下鉄にも乗り、パリにいることを感じました。地下鉄の座席の形も日本と違ったり、ドアが手動だったりと、面白かったです。
 この日は、エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム大聖堂を見ました。どれも実物を見ると大きくて、綺麗でした。観光地を回っていて、雨が降ったり止んだりと、天候がころころ変わりました。あと、傘をさしてる人が少なかったです。すぐ止むし、雨に濡れても乾燥しているので割とすぐ乾くから傘をささないのかもしれません。
 最後のスーパーでは夜ご飯を相澤先生が奢ってくれました。フランスでは、環境問題などの観点から、レジ袋はほとんどの店で配っていませんでした。なので、買い物の際はエコバッグは必須だということがわかりました。日本でもそういう店や、レジ袋有料の店はありますが、フランスは、ほぼ全てそういう店でした。有料レジ袋も紙製のものであったりと、環境問題について考えていることが、よく分かりました。
 ホテルに帰って、先生に買っていただいたモノをフランスパンと一緒に、ゼミ生と先生みんなで食べました。パンに合うものが多く、美味しかったです。ワインも飲みました。1日目は、疲れていたのか、ぐっすり眠れました。

<2日目>
 2日目は、マルシェをチラッと通ってパリのモスクに向かいました。モスクとは、イスラム教寺院のことです。雰囲気が落ち着いていて、とても良かったです。その後に、近くのカフェで、相澤先生オススメのミントティーをいただきました。味はすごく甘かったです。普段飲まないような味でしたが、美味しかったです。
 次に、国際大学都市に行きました。ここは、フランスで学ぶ留学生のための学生寮群で、ここには相澤先生が、2年ほど暮らしていた寮がありました。ほかにも、いろんな国の寮があり、建物もそれぞれの国に違いがあって面白かったです。お昼ご飯もここで食べました。
 午後は、自由時間があったので、パリを一望できるサクレクールに行きました。そのあと、15時ごろにホテルに集合し、ホロコースト記念館を訪れました。ユダヤ人迫害の歴史はゼミの授業のときに新書『ホロコースト』でも読んでいたので、フランスで、ホロコースト記念館に行けてよかったです。これほど悲惨な出来事が実際に起こったことであると考えると本当に悲しく、二度と起こらないことを願い、行動したいと思いました。
 次に、ロシア正教会にいきました。そこでは、相澤先生のお友達で、ロシア人のエカテリーナさんが、ロシア正教会について説明してくれました。丁寧な説明でわかりやすかったです。さらには賛美歌も歌っていただきました。ものすごく上手でした。貴重な体験ができました。
 夜は、モノプリというフランスで有名なスーパーで買い物をしました。お土産のお菓子や、その日のご飯を買いました。初日より大きめのスーパーだったので、ワインの品揃えも多く、色々な種類のお菓子などがあって面白かったです。ホテルに帰ってスーパーで買ったサラダと生ハムやサーモンなどを一緒に食べました。野菜をちゃんと食べれていなかったので、サラダをたくさんたべました。夜はぐっすり眠れました。

<3日目>
「自由へ導く女神」
3日目はルーブル美術館に行きました。相澤先生がチケットをとっていてくれて、特別展のダヴィンチ展も見ることができました。ルーブル美術館は想像の何倍も大きくて、美術品の数も驚くほど多かったです。聞くところによると、一つ一つみていったら丸一週間ぐらいかかるそうです。モナリザ、ニケ、ミロのヴィーナス、自由へ導く女神、など有名どころは一通り見れました。自分は「ニケ」と、「自由へ導く女神」が、かっこよくて好きでした。
 昼ごろになるとお腹が空いたので、ルーブル美術館でご飯を食べました。しっかり割高になっていました。約20ユーロで、ハンバーガーとデザートと飲み物のセットを頼んで食べました。味は美味しかったのですが、ルーブル美術館の中ということもあって、値段の高さに泣き出しそうでした。笑
ルーブル美術館は外観も綺麗で、とても印象に残っています。ちょっと歩くと噴水もあり開放感があってすごくよかったです。

 次にエッフェル塔に向かいました。エッフェル塔に着くと、エッフェル塔に登るためのエレベーターのチケットを買いました。24歳以下なら少し安く買えるようで、チケットを買うときに、私たちが24歳以下であることを伝えると、身分証などの確認は全くなく、安い料金でチケットを購入できました。いい意味でのフランスのゆるさを感じました。エッフェル塔だけでなくフランス全体で、いい意味のゆるさを感じることは多くありました。スーパーのレジの人は大体椅子に座っていたり、稀に日本で感じる過剰な接客なども感じることはありませんでした。また、日本のように電車で急いでる人はほとんどおらず、そういった雰囲気は個人的にはとても好きでした。
 そんなゆるさを感じつつチケットを購入し、ついにエッフェル塔に登りました。ちょうど暗くなる時間帯で、頂上に登る頃には夜景が見れました。本当に綺麗な夜景で強く印象に残っています。
写真では伝わらない部分が多いと思いますが写真を載せておきます!エッフェル塔からの夜景には、大変感動しました。ずっとみていたくなるほどに気に入りました。夜のエッフェル塔は外から見てもすごく綺麗で、さすがはパリのシンボルだと思いました。




 その後、夜のルーブル美術館を見て、ホテルに戻りました。ここでもちょっとした事件がありました。ホテルに帰るときに乗った電車が急停車し、しばらく止まってしまいました。たまにアナウンスも流れていたのですが、フランス語がさっぱりわからないので、何をいってるのかわからなかったです。停車時間は30分ほどでその後動き出したので特に何もなかったですが、言葉がわからない中でのあの状況は少し不安になりました。ホテルについてからは、日本から持参したカップラーメンを食べてから、眠りにつきました。疲れていたのでぐっすり眠れました。

<4日目>
鏡の間
4日目は自由行動でした。ゼミ生の女子2人と相澤先生はコルマールとストラスブールに行って、他のゼミ生男子5人はヴェルサイユ宮殿に行きました。ヴェルサイユ宮殿は、パリ中心部から離れたところにあって、電車で1時間ほど揺られました。チケットを買って中に入ったのですが、チケットを買うときに、案内の方が日本語で説明してくれたり、入り口の人も「こんにちは」といってくれたりして嬉しかったのを覚えています。
 中に入ると豪華な装飾の数々を目の当たりにしました。天井の絵や、シャンデリアなど、華やかな印象でした。なかでも有名な鏡の間は凄く印象に残っています。
 トリアノン宮殿にもいけるチケットを買ったのでトリアノン宮殿にも行きました。ヴェルサイユ宮殿全体はとにかく広かったです。トリアノン宮殿まで歩くのが大変でした。
 お土産を買ってヴェルサイユ宮殿を後にし、パリ中心部に戻る電車で、面白いことが起こりました。これから出発するはずの電車に乗ったのですが、アナウンスがあり、急に乗客みんなが電車から出て行き始めて、流れに任せて自分たちも外に出ました。その後すこしして、再びアナウンスがされ、次はみんなが電車に戻り出しました。おそらくアナウンスで動かないと言われた電車が2回目のアナウンスでやっぱり動くことになったのだと思います。日本では考えられない状況が新鮮で面白かったです。
 その夜はホテル近くのレストランで夜ご飯を食べました。ステーキと赤ワインを注文して食べました。フランス語は全く喋れませんでしたが、英語がすこし通じたので英語で注文しました。店員さんも良い方で、とても楽しめました。
この夜もまた、疲れてぐっすり眠れました。

<5日目>

 5日目も自由行動で、ゼミ生全員で、パリのディズニーランドに行きました。
割と空いてる日に行ったからかもしれないですが、パリのディズニーは、東京に比べて待ち時間が少なかったです。最初に乗ったビックサンダーマウンテンは10分待ちぐらいで乗れました。待ち時間がそれほど多くなかったので、たくさんのアトラクションにのれてとても楽しかったです。パリディズニー限定のレミーの美味しいレストランのアトラクションも乗れて満足でした。お土産もたくさん買いました。
 閉園のころになってお城のところにプロジェクションマッピングがされ、最後のショーが行われました。とても綺麗で感動しました。アナと雪の女王のレットイットゴーが流れたときに、まわりの人たちが歌い出して、パリでもアナ雪は人気だということを知りました。
 ホテルに帰る前に、スーパーでワインと夜ご飯を買ってホテルで食べました。少し酔ってしまいましたが、そのせいかよく寝れました。

<6日目>
 6日目は、午前中、移民博物館にいきました。移民の歴史のあるフランスは、街の中を見ても様々な人種の人が暮らしていて、日本との違いを感じました。現在の多様な人種が暮らすフランスがどう出来上がったのか移民博物館で、学びました。表記が全てフランス語で、先生の説明を聞くことが多かったですが、Google翻訳が大活躍して、自分でも展示品の説明などを理解することができました。移民受け入れの初めの方は、移民の人々はかなり肩身の狭い思いをしていて、徐々に徐々に、フランスに馴染んでいったのですが、そのなかでの人々の苦労や、努力を展示品から感じ取れました。
パリの海鮮丼
移民博物館を出てからは各自自由行動で、お昼ご飯を探しに中華街に向かいました。中華系のスーパーやお店が並んでいました。そのなかでTOKYO OSAKAという店がありました。日本食レストランでした。どんなものかと思い入ることにしました。まず店員さんは中国人でした。お寿司や海鮮丼、焼き鳥、焼き餃子などがありました。自分は海鮮丼を頼んで食べました。お味噌汁もついてきて、日本とほとんど変わらない感じでした。味も日本で食べるものと変わらず美味しかったです。
 その後リュクサンブール公園に向かいました。パンテオンも近くにあったのでそれを見てから、マックでコーヒーを買い、公園を歩きました。広くてとても気持ちよかったです。
 そのままセーヌ川付近を歩き、お土産を見たりしました。チョコレートやマカロンのお店があってとても美味しそうでした。
 そのあとは、夜のサクレクールに行きました。ついたころには雨が降っていて、階段も登ったのでなかなかハードでした。夜景はエッフェル塔には敵わなかったですが、綺麗でした。そのままホテルに戻り、パリ最後の夜を、4日目と同じ店で過ごしました。この時は、魚とリゾットのプレートと白ワインを飲みました。とても美味しかったです。この日もぐっすり眠れました。

<パリ最終日>
 ついに最終日です。最終日は、夕方には空港にいなければならなかったので、午前中だけ自由行動でした。この日はスーパーでお土産用のワインを買い、荷造りをして、マルシェを見てまわりました。日曜日ということもありマルシェはとても賑わっていました。


 お昼は、相澤先生のお友達で、日本語を学んだことがあるフランス在住のカトリーヌさんとランチをしました。そこで、ゼミ生がフランスで気になったことなどを質問しました。
 その中で、一番の関心ごとは何かという質問が出ました。その答えとしてカトリーヌさんは次の大統領選挙と答えていて、フランス人の政治への関心の高さを感じました。学校でのゼミ活動の中で、相澤先生のお友達でフランス人のマルティーヌさんと、ニコルさんとお話しした時のことを思い出しました。その時も、フランス人は政治に関心を持っていることを知り、日本ももっと多くの人が政治に関心を持つべきだと思ったのを覚えています。
 政治つながりで、ストライキの話にもなりました。フランスでは、ストライキがよく起こるそうで、ちょうどパリ海外研修の最終日の次の日からストライキがあったみたいです。ストライキが起きて電車が動かなくなるなんて、日本では到底考えられないことがフランスでは起きていることに、驚くと同時に考えさせられました。最近のデモや、ストライキは過激になりすぎることもあるそうですが、自分たちの生活や、いろいろな問題意識を、行動で良くしていこうとする姿勢は見習うべきところだと思いました。
 他にもいろいろな質問がでて、色んなことを話せました。途中、カトリーヌさんの夫のテオさんも来て、とても楽しいランチでした。研修の締めくくりとして、フランス人の方と交流できて、貴重な時間を過ごせました。
 カトリーヌさんと解散後、そのままホテルに戻り、ホテルから空港に向かいました。帰りも40分ほど遅延しましたが、無事日本につきました。

 研修全体を通して、本当に貴重な経験ができました。日本とフランスの違いもたくさん感じられ、とても楽しい海外研修でした。フランスの多様な人種や、その背景にある移民の歴史、ストライキやデモなど政治が活発なこと、フランスの人々の気質など、異文化に触れたことで、視野が広がり自分にとって良いものを得られたと思います。
 また、フランスで一週間過ごして、良いなと思ったことがあります。それは挨拶をしっかりとすることです。お店に入る時や、お会計の時、エレベーターで会った時、荷物検査の時、などなど、お互い知らない人であっても、ボンジュールやメルシーの言葉を掛け合うフランス人はすごく素敵だとおもいました。
 この海外研修を、無事に終えられたのも先生とゼミ生一人一人のおかげだと思います。特に相澤先生にはとてもお世話になりました。色々な手配をしていただき、とても感謝しています。本当にありがとうございました。