2019年11月13日水曜日

2019年度後期 第7回

ゼミ生のTです。今回のゼミはアカデミックコンパスの振り返りと新書報告を行いました。アカデミックコンパスについてはこちらの記事に詳細があります。

始めにアカコンの振り返りをしました。スライドと口頭説明の組み合わせ方や、繋げ方など改善できる点があったことを確認しました。他のゼミの発表からも学ぶことがありました。いろいろなゼミの発表をみて、私自身再確認したのが、「何のための発表なのか」「だれに向けての発表なのか」をしっかり理解しないといけないということです。基本の基本ではありますが、欠かせない視点だと改めて思いました。

次に新書報告です。
まず、ゼミ生のMさんが集英社新書からでている『荒木飛呂彦の漫画術』を紹介しました。著者の荒木飛呂彦さんは『ジョジョの奇妙な物語』という作品で有名な漫画家です。この本のなかでは、自身の漫画の描き方、その秘密などを語っているそうです。私はジョジョは読んだことないのですが、作者の工夫などを聞いて少し気になりました。

次に、Hさんが光文社からでている『古市くん、社会学を学び直しなさい‼︎』を紹介しました。この本は著者の古市憲寿さんが、いろいろな社会学者と対話をしていく形で展開する本だそうです。本の中でHさんがとりあげたのが、小熊英二さんとの対話でした。ゼミで、小熊さんの記事をみて議論したばかりだったので、小熊英二と聞いて少し気になりました。

次に、私がPHP新書からでている『「損」を恐れるから失敗する』という和田秀樹さんの本を紹介しました。内容として、行動経済学も交えて、人間は特性として損をとても嫌うが、損失を覚悟できるようになることも大切だということが書かれていました。アメリカ人も日本人と一緒で、損を嫌うし、自分の欠点は気になるという話だったり、経営者としての考え方のヒントなどもちりばめられていたと思います。

次に、Kさんが岩波ジュニア新書から出ている『「カルト」はすぐ隣に オウムに引き寄せられた若者たち』を紹介しました。この本の著者である江川紹子はジャーナリストだそうです。オウム真理教がどのように広まっていったのかなど、個人的に興味深いと思いました。また、相澤先生がカルトに関連して佐藤典雅『ドアの向こうのカルト』(河出書房新社、2013年)という本を紹介してくれました。私は、カルトは身近にあるものだと思います。こういった本を読むことは考えるきっかけになり、とてもよいと思いました。

次に、Aさんが岩波新書からでている辛淑玉さんが書いた『怒りの方法』を紹介しました。権力に屈して同調するような特徴のある日本社会で、どう怒りを表現するかという手がかりを示してくれるような本だそうです。その中で、Aさんが怒りのパターンや、効果的に怒る方法など、紹介してくれました。自分の怒り方を振り返ると、あんまり良い怒り方はしていない気がしたので、怒りのパターンで紹介された問題解決型の怒り方を目指そうと思いました。

最後に、Oさん岩波ジュニア新書からでている清水芳見さんが書いた『イスラームを知ろう』を紹介しました。過激なイメージの強いイスラームについて、本当はどんなものなのかということが解説されているそうです。イスラーム教徒になるにはどうしたらいいのかや、イスラームの寛容な点、死に方の話などを紹介してくれました。イスラームについて、全然詳しくなかったので、知識が増えてよかったです。