2020年2月27日木曜日

パリでの研修(Hさん編)

ゼミ生のHです。先日、お気に入りのアーティストのライブに行ってきました。数年ファンとして応援をしてきましたが、やはりライブに行くと冷めかけていた熱が再燃してきていいものですねw  ライブ会場では今流行りのコロナウイルス感染予防のため、至るところにアルコール除菌液が置いてありました。感染しないために手洗いうがいなど日々心がけて下さい。

 さて、今回はゼミ研修についてのブログです。場所はなんと、、、花の都パリ!死ぬまでには行きたいと思っていました。2/9〜2/17までの9日間の研修でした。「多様性」を発見することを目的に研修を行いました。

まずは初日、2/9出発の日。これがもう最悪のスタートでした。韓国、仁川経由パリ行きの予定でしたが、天候が悪く仁川からパリ行きの便がまさかの12時間の遅延ではないですか!12時間の間、仁川空港の中で食事をしたり、睡眠をとったり各々時間を過ごしました。

2日目の早朝、ようやくパリに到着です。お風呂に入り、少し休憩した後、navigoと呼ばれるSuicaに似た交通パスを一週間分買いに行きました。これがすごい便利なんです!パリ中の電車は一週間乗り放題!この日は凱旋門、エッフェル塔、ホテル近くのスーパーに行きパリの街並みを見て回りました。


モスク内
3日目はモスク、植物園、大学寮、ホロコースト記念館、ロシア正教会に行きました。イスラム教の礼拝堂であるモスクは礼拝する広場には見学することを許されませんでした。建物からは中東を想起させるような外観をしていました。柱や壁のタイルには決まって円を描いた模様が施されていました。中庭もとてもきれいに整備されており見てるだけでも楽しめる場所でした。モスクから離れるときに寄ったカフェで飲んだミントティーが甘すぎたのには驚きました。植物園はとても広く、隣接してる建物には図書館があり、彫刻が大きく外観からは図書館とは想像できない造りになっていました。その後行った大学寮はこれもまた広い大きいの一言。各国のイメージを連想させるような見た目をしていました。日本をイメージした建物は旅館のような見た目でひなまつりと書かれた色紙が置いてありました。

ホロコースト記念館では、第二次世界大戦時のユダヤ人迫害のなか、フランス人がユダヤ人を守ろうとした人々を称えた石碑や展示を見て授業で読んだ『ホロコースト』の裏側をまなびました。ロシア正教会は新設されたばかりで綺麗は建物でした。教会とは思えない見た目で中も見事なイコンの数々。白い面の壁が多かったのですが、これから様々なイコンが描かれていくそうです。壁に描かれたイコンは特殊なインクを使ってるので約300年ほどは消えないそうです。そのあとは短い時間でしたが、自由時間で好きな時間を過ごして終わりました。

サモトラケのニケ
4日目はルーブル美術館に朝から行きました。実は意外と楽しみにいてたんです。何を隠そう、私はあのニケの熱烈なファンなのです!そのニケを見るためだけと言っても過言はありません。ルーブル美術館が待ち遠しかった、、、。最初ダヴィンチ展を見て周り、最後の晩餐やモナリザにx線を当てた展示を見てダヴィンチの凄さを目の当たりにしました。人も多くその人気にも驚きでした。その後待ちに待ったニケとの対面です。美しいの一言です。それ以外に言うならば力強さですね。腕と頭がない彫刻ですが、翼が綺麗に広がっており、私には見えない腕と頭が見えてくるような気さえしました。勝利の女神と呼ばれるにはふさわしい佇まいを見せてくれ、惚れ惚れとしていました。他にもいろんな展示を見て回りましたが、何せ広いものですから1日では足りません…。ルーブル美術館の後も自由時間でした。ルーブルの正面入り口をまっすぐ出るとそこにはシャンゼリゼ通りがあり凱旋門まで踏破してきました。意外と距離あるんですよw結構くたびれました。そのあとエッフェル塔まで移動して夜景を楽しみホテルへ帰りました。ニケ良かった…w

5日目はヴェルサイユ宮殿に行ってきました。またここも広い大きい…。太陽王ルイ14世が建てたと言われるこの宮殿、贅沢すぎないか?と思いながらも素敵なシャンデリアや彫刻に満足でした。彫刻っていいですねwとにかく一つの宮殿が大きく、寝室、会議室、宴会場など用途に分けた部屋がとにかく贅沢でした。マリーアントワネットの離宮にも訪れたのですが、そこに行くまでには広大な中庭を通って行かなければなりません。これがとにかく大変大変…。20分ほど歩かなければならなかったのは辛かったです。そんなこんなであっという間に1日が終わってしまいました。

6日目はディズニーランドパリに遊びに行きました。私はディズニーが大好きです。日本とは違い1日でディズニーパークとディズニースタジオという2つのパークの行き来が出来る仕様になってました。面積も日本より小さくギュと詰められていました。ビックサンダーマウンテンやスペースマウンテンなど日本でも馴染みのあるアトラクションがあったのですが、中には設定や内容自体が異なるものがありました。ホーンテッドマンションは完全に別物と言ってもいいくらいに違いました。映画をまんまアトラクションにした感じです。ディズニースタジオの方はアベンジャーズ、スターウォーズ、トイストーリーなどと言った作品のアトラクションやショーがありました。フランスにしかないレミーの美味しいレストランのアトラクションは自分がネズミの視点になって進んでいくので途中から酔ってきました。楽しかったのですが、日本のパークの方が余韻が大きく、夢があるように感じたのはここだけの話です。日本とは違うところを探しながら楽しめたのはいい経験でした。ちなみにフランスのディズニーはオーロラ城が建ってます。

7日目移民博物館へ行きました。フランスが難民を受け入れ、移民文化と自国の文化とを融合させていった背景が学べる所です。食が与える影響というものが面白く、クスクスはマグリブと呼ばれる北アフリカが発祥と言われていて、実はフランスの料理ではなかったことには驚きでした。移民博物館の後に私はサン=ジェルマン=デ=プレ教会に行きました。なかの彫刻、イコンは言わずもがなステンドグラスがなんて美しいこと!差し込む光がステンドグラスを通り鮮やかな色を見せてくれました。建物も大きく人がそこそこいたのですが、とても静かで心落ち着く場所でした。パンテオンにも赴き、ビクトルユーゴーなどフランスの偉人が眠っていました。振り子時計の実験を行った場所も残されており、また素晴らしい彫刻がいくつも残っており感激しました。

8日目ついに帰国する日になりました。この日は帰る前に現地の方と話す機会が設けられました。フランスの様々なことを聞くことができました。特に環境問題への意識の高さには見習うべき点が多くありました。環境問題を意識して生活をすると消費という部分に影響があります。特にレジ袋はどこに行っても有料でエコバッグないと結構な値段を取られます。街中にはペットボトル、缶、ビンを捨てるトラッシュボックスが設置されているほどなのでかなり環境問題には意識をしてるように感じました。犬が道路の真ん中で用を足したり街中でタバコを吸うことにはどう思ってるのかは疑問を抱きました…。

フランス研修を振り返って日本よりも美術との距離感がとても近く、敷居がそんなに高くないのかデートスポットや小学生の遠足スポットとしても扱われていました。また、ホロコースト記念館や移民博物館のような自国が通ってきた歴史を記した博物館なども多く学びの機会がいたるところにあるのは素晴らしいと感じました。ただ残念なことに多様性を感じるところがイマイチ発見できなかったのが残念でした。しかし、それでも実りある研修になったと思います。今度は自分のお金でパリに訪れてみようと思います。