現代法学部3年のIです。11月に入り、葵祭も無事に終わり授業が再開しました。葵祭では、所属する学生団体の出店に参加したり屋台を回ったりして、とても充実した葵祭期間を過ごせたと思います。
後期6回目は、前半に先生指定の本をもとにしたグループワークを、後半にゼミ報告会に向けた話し合いを行いました。今回指定された本は、友原章典『実践幸福学―科学はいかに「幸せ」を証明するか』(NHK出版新書、2020年)です。まず2つのグループに分かれて気になった所や役立ちそうな知見について話し合い、最終的に全体で情報共有を行いました。最終的に出た意見は以下のようになります。
1つ目は、人生の生活満足度は年齢を横軸にとったグラフで見ると、Uの字になっていることです。20代〜30代では生活の満足度がガクッと下がりますが、中年~高齢者になっていくにつれて生活の満足度は上がっていきます。これは定年になり仕事をやめて生活に余裕ができることで、生活に満足を感じやすい人が増えていくことが考えられます。
2つ目は、幸福になるには物質にお金を費やすよりも自分自身や他人にお金を使ったほうがよいということです。Sさんは普段、物に対してお金を使いがちで、ライブなど自分の満足感に対してお金を使う気持ちがわからないと発言していました。実質的に幸福感を得るには個人に投資し、自己研鑽をしたほうが身のためにはなりますが、私も物にお金を使いがちなのでSさんの意見には共感しました。
3つ目に、カップルが長続きする秘訣として、ポジティブな発言を言い合うということが挙げられていました。これはカップルでなくとも人付き合いをする上でも重要なのではないかとKさんが発言していました。
4つ目に、幸福になるためにはネガティブでも大丈夫であるということです。ネガティブであることは必ずしも悪い側面ではなく、その人自身の個性でもあります。ネガティブな個性を意識しすぎてしまうと幸福度は下がっていってしまうそうです。
大切なのはネガティブを受け入れることで、この方法をアフォメーションといいます。そうすることによって心に余裕ができるため、周りにもポジティブな発言ができると論じられていました。
特に私が気になった点はお金が全てではないということです。お金を稼ぐことはもちろん生きていく上で重要な要素ではあります。例えばお金に関して幸福を感じる要素としては所得の他人や、世間との差などがあります。しかし、幸福になるためにはさほど重要ではないそうです。
私は本書を読んで大切なのはお金の使い方であると感じました。全体の意見交換の場でも挙がりましたが、他人に対してお金を使うという行為が非常に重要であると感じました。募金などの他人に対してお金を使うという行為は心の余裕を生み、その心の余裕が自身の幸福にも繋がるのではないかと感じました。
本書は様々な切り口から幸福になるための知見が論じられており、自身の考え方を見直すきっかけにもなりました。
後半は12月のゼミ報告会についての話し合いを行いました。相澤ゼミでは研究報告の代わりにゼミの活動についての報告を行います。今回は去年ゼミ報告に参加した人はチラシを作る担当になり、今年新たにゼミに入った人がゼミ報告を担当することになりました。今回決まったのは報告会の発表構成についてです。
① 人員構成 ②本の紹介(2冊ほど) ③前期の予定 ④合宿 ⑤まとめ
以上の構成でゼミ報告のスライドを作ることになりました。報告スライド、チラシ案は11月26日のゼミで検討することになっています。
ゼミ報告会に関して私は初参加なので全くイメージが湧いていませんが、相澤ゼミの魅力をより多く伝えたいと思っています
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次回はE班による新書報告になります。