2022年5月11日水曜日

2022年度ゼミ 前期第4回:新書報告第1回(A班担当)

こんにちは。2年のTです。今回は今学期初めての新書報告となります。顔合わせて間もないため緊張したと思いますが、皆さん素晴らしい報告でした。では、A班の新書報告を紹介していきます。

Kさん:西林克彦『わかったつもり』(光文社新書、2005年)

本のタイトルにもある通り、わかったつもりからの脱却について書かれた本です。本書では、わかったつもりとは読み込みが浅いことと定義されています。この本の特徴として、例文があることが挙げられます。例文があることによって、より理解しやすいように工夫されているそうです。本書によると、どのように文章を理解しているかを知ることが大事だそうです。文を理解するためには、単語と単語の関係性について理解することが重要です。この本を読むと1つ国語の授業受けたようになるそうです。

Hさん:阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』(ちくま新書、1996年)

本書は日本人はなぜ無宗教なのかという問いに答えています。まず、宗教は創唱宗教と自然宗教という2つに区別できるそうです。そして本書には、日本人は無宗教ではないと述べられています。なぜかというと、日本人は初詣やお墓前り、お葬式など宗教的な儀式をしていて、長い期間でみると、多様な宗教にすがっているといいます。また、神頼みしている時点で無宗教とはいえないと聞いて私自身納得しました。

Uさん:平野啓一郎『私とはなにか』(講談社現代新書、2012年)

本書は私とはなにかと、私について述べられている本で、明治時代に入るまでは私とは存在しなかったそうです。それは武士などの役職があったからだといいます。人は話し方を切り分けているといい、その相手ごとに自然な一面が引き出されていると述べていました。たしかに、先輩や後輩、先生や親などそれぞれ別の話し方だと私自身実感しました。私について悩みを持っている人はこの人の本を読んで気持ちを楽にしてみてはとおっしゃっておりました。

Kさん:池上彰『わかりやすく伝える技術』(講談社現代新書、2009年)

本書では相手にわかりやすく伝えるためのポイントとして3つ挙げられていました。1つ目は、聞き手に地図を渡すということです。地図を渡すとは、話の概要を初めに伝えることをいいます。こうすることによって、聞き手は話の到着点を見据えることができるため、話を聞いてもらいやすくなるといいます。2つ目は、アイスブレイクです。アイスブレイクとは、話し手と聞き手の距離感をほぐすことです。これがうまくいくと一体感のあるプレゼンをすることができるといいます。3つ目は3の魔術で、3という数字を大切にしているそうです。3の魔術とは、わかりやすい説明をするには3つのポイントが大事であるとことをいいます。記憶をメモを取らないで記憶する限界が4プラマイ1というのがあるそうです。これは人間は前提知識がないと4つや5つ説明されても理解できないことをいいます。

Yさん:友原章典『実践 幸福学 科学はいかに「幸せ」を証明するか』(NHK出版新書、2020年)

本書は幸せについて考察している本です。Yさんは、本書から印象に残った内容を二点紹介してくれました。一つ目は、将来幸せになっているかは卒業アルバムで目も口も本物の笑顔をしているかで判断できるそうです。笑顔は大事で、笑うと幸せホルモンがでるため人生が幸福になると述べられています。逆にストレスを感じてしまうとコルチゾールといった悪いホルモンが出てしまうため、ストレスを感じたら原因を客観視することが大事だといいます。作り笑いでも良いと述べられていたので私もよく笑うようにしたいとおもいます。二つ目は、幸福を追求しない方がいいと述べていました。ポジティブやネガティブの感情は良くも悪くもないといいます。ポジティブやネガティブといった感情をコントロールすることは良くないといいます。また、小さな工夫で幸せになれると述べていました。例えば、適度な運動などです。これをきいて、僕も適度な運動を行いたいと思いました。

以上5冊が新書報告で紹介されました。今回の新書報告で僕の知らない新たな知識を報告を通して得ることができました。次回の新書報告も新しい知識を学べるといいなと思います。皆さんお疲れ様でした。