2021年11月17日水曜日

2021年度後期第7回:グループワーク「映画を読む」

こんにちは!ゼミ生のOです。11月も半ばになり、朝晩はとても冷えます。今回は、映画を題材にしてグループワークを行いました。取り上げた映画のタイトルは、『パリのランデブー』です。本作品は、30分の短いお話が3つ入っているオムニバス映画です。その中から、私たちは第一話「7時のランデブー」を鑑賞しました。物語の舞台はフランス、主人公の女子大学生の恋愛模様と日常生活を描いた作品です。

映画鑑賞後、グループになってこのお話のあらすじを再構成してみるというワークをしました。その際、先生から課された3つの問いにも答えるべく、挑戦しました。

すなわち、

Q1.このお話のオチは何か

Q2.この映画の面白さは何か

Q3.スリ(映画の中で、主人公が何者かに財布を盗まれてしまいました)は誰だったのか

です。

3つのグループに分かれて意見を出し合い、まとまったところで各グループの考えを発表しました。すると、ゼミ生それぞれで異なる意見が飛び交い、グループとしての考えも解釈がそれぞれ少しずつ異なっていました。

例えば、Q2.この映画の面白さについては、「日常生活で偶然の出来事が重なったこと」、「主人公の気持ちに共感できること」、「伏線がたくさん用意されていて、多様な解釈ができること」などが挙げられました。

Q3.スリ犯について、様々な解釈の仕方がありましたが、相澤先生から「その主張の根拠は?」と聞かれると、ゼミ生は皆説明に戸惑っているようでした。つまり、映画では描写されていないのにも関わらず、ある怪しい登場人物をスリや共謀者だと自然と思い込んでしまっていたということです。私も、根拠なく自然に他のゼミ生と同じ考え方をしていたことに、正直驚きました。

多様な解釈ができるのは、映画の中でいたるところに思わせぶりなヒントがあるのに、それらが明確ではないからだと発見できました。答えがはっきりと与えられていないため、鑑賞者にとって開かれた解釈ができる作品は、何度も観る価値があってより面白いといえそうです。

グループワーク中

今回のグループワークは、文章を読むのとはまた違った楽しさがありました。真相は確かめられないとしても、新たな発見ができるかもしれないと思い、この映画をもう一度観てみたいという気持ちになりました!

次回は、通常通りの新書報告になります。読書の秋ということで、読書習慣をまた取り戻していきましょう。