2019年10月2日水曜日

2019年度後期 第2回

ゼミ生のKです。今回の授業は小熊英二さんのインタビューを読み、今の日本社会の仕組みについてディベートを行いました。

はじめに二つのグループに別れて、インタビューを読み疑問に思ったことや、考えたことを話し合い、最後にゼミ生全員でグループで出た疑問や意見を発表しました。

小熊さんは現代日本社会の生き方を「大企業型」「地元型」「残余型」の3つの類型に分けて説明しており、その仕組みは変わるのかというトピックからはじまりました。「大企業型」は年功序列で賃金が上がる人々で26%、「地元型」は地元にとどまる人々が36%、「残余型」は平成の時代に増加していった所得も人間関係も希薄という人々で38%だということです。この平成の間で、26%の大企業型の人々の暮らしはかわらなかったけど、地元型が減り残余型が増えたことで、貧困が増えており、この仕組みも限界を迎えているというのが小熊さんの見解でした。

私たちはこれに対し、なぜかわらなかったのか、どのように変えていきたいか、また自分はどこに属していくのかを考えました。私はこれを読んで、変わらなかった人々と変化してきた人の格差がなくなり、能力のある人が正当な評価を受けられるような社会の仕組みを自分たちの手で作っていきたいと思いました。

日本人は変化を嫌う人が多いかもしれませんが、長い目で見てよりよい社会に自分たちが変えていきたいという気持ちになりました。

またこのような現代社会の問題についてディペートを行うことは、自分の考え方や意見に気付くこと、相手に伝えること。また、相手の意見との相違点や一致点に気が付けること、新しい意見を知れることがとても楽しかったです。