2021年10月20日水曜日

2021年度後期第4回:新書報告2

 こんにちは。ゼミ生2年のYです。東京はぐっと気温が下がってきました。みなさま、あったかくして過ごされていますか?今週の相澤ゼミは体調不良による欠席者が数名出ました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さんも気をつけて生活していきましょう!

さて、後期第4回目の授業は、D班の新書報告を行いました。早速紹介していきます。

Nさん:藤沢房俊『ガリバルディ』(中公新書、2016年)

本書は、イタリアの独立運動で活躍したガリバルディの生涯を紹介しています。歴史的な事実を踏まえてガリバルディの背景を考察し、ガリバルディに対する評価について著者の肯定的な主張と否定的な主張の両方を知ることができたそうです。

恥ずかしながら、私は今回の報告でガリバルディという存在について初めて知りました。独立運動で活躍した人物と聞いて、最初は気難しい人なのかなという印象を受けました。しかし、Nさんの報告を聞いて、破天荒だけど周囲から愛されていたという話を聞き、ガリバルディのギャップに興味を惹かれました。イタリアの歴史に興味がある人に是非読んでいただきたいです。

Mさん:星野保『すごいぜ!菌類』(ちくまプリマ―新書、2020年)

本書は、カビやキノコ、酵母などの菌類の生態について紹介しています。Mさんは、菌の増え方と菌の進化について面白い報告してくださいました。

報告の中で印象に残ったのは、菌にも感情があるような活動をすると著者が主張していたという話です。一般的に菌は、長い年月をかけて進化していくそうですが、状況によっては早く進化することが可能だそうです。例えば、農薬耐性をつくるための菌類は早く進化することができます。菌自身が生き残るために、他の菌類が活動していないときに活動をするので、まるで菌にも感情があるみたいだと著者は述べています。人間の感情とは少し違うかもしれませんが、菌類も環境に適応しようとしながら一生懸命生きているのだと考えると愛着が湧いてきました。生物が好きな方は楽しめる一冊になるでしょう。

Iさん:加賀乙彦『ある若き死刑囚の生涯』(ちくまプリマ―新書、2019年) 

本書は、1968年に起こった横須賀線電車爆破事件の犯人である死刑囚が、約7年間の牢獄生活を綴った日記を紹介しています。生々しい言葉を通じて、死刑囚の心情の変化や生活の実態を知ることができます。

報告を聞いて印象に残ったのは、一般囚と比べて死刑囚が自由な生活をしているという点です。本書によると、日記を書いた死刑囚は好きな格好をして、娯楽も楽しめるという生活を死刑が宣言させる前日までしていたそうです。この死刑囚は、牢獄生活を通して、短歌の才能を開花させ周囲から評価されるようになりました。しかし、どんなに実績を重ねたとしても、その先に死刑が待っていると考えると、ある意味残酷で絶望的だと感じました。先週の新書報告でも死刑制度についての報告がありましたが、そこからさらに死刑について考えるきっかけになりました。

みんなで進次郎池へ。快晴でした。

今回は報告がいつもより早く終わったので、残り時間に皆で新次郎池に散歩しに行きました。私は初めて新次郎池に行ったのですが、自然豊かな風景を見ると、とても穏やかな気持ちになりますね。私の地元にも新次郎池と似た景色を見られる公園があり、そこで過ごす時間が大好きだったので懐かしく感じました。私の東経大お気に入りスポットが1つ増えて特別な1日になりました!

本当にサプライズ!心遣いに感激でした。
ますますハッピーになりました。ありがとう。(相澤記)
そして先週のゼミで、相澤先生が結婚したことを報告してくださいましたので、サプライズでゼミ生からお花をプレゼントしました。新次郎池の綺麗な自然に囲まれながら先生のお祝いをして、写真撮影や雑談などをすることができて楽しい時間を過ごせました。

相澤先生、ご結婚おめでとうございます!!

以上が第4回目のゼミの報告でした。来週のゼミはC班の新書報告を行います。どんな報告を聞けるのか今からとても楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、来週の相澤ゼミブログでお目にかかりましょう。