2020年5月20日水曜日

2020年度前期 第4回:本の探し方を学ぶ

相澤ゼミ生の現代法学部4年のMです。今回は「ゼミで紹介する本の探し方」について学習しました。これから本格的に始まる新書発表にむけて、本の選び方のポイントを考えていきます。また前回と同様にZOOMを使用しています。

今回のゼミの目的は、新書発表の際に一定の水準をクリアした本を紹介するためです。本には学術的な意味で格があり、それが本の質を裏付ける要因になります。そこで本の格を意識するには、出版社や著者に注目して本を探していくことが重要になります。

まず、新書には専門的な学術のものから実践重視のものなど出版社によってばらつきがあります。その中でも「中公新書」、「岩波ジュニア新書」は専門の学者が書いていることが多く、学術度も高いため、ゼミの新書発表においては先生おすすめの出版社として紹介されました。また、著者が学者や研究者であることは、その専門分野のプロということになります。したがって、本のテーマが著者の専門と一致しているか確認することも学術的な知見を得るために必要なポイントといえます。中には、著者が研究者ではないものもありますが、現場での経験をふまえた提言や社会問題等の取材ルポなどは読む価値があるでしょう。(例:坂本敏夫『死刑と無期懲役』(ちくま新書、2010)、杉山春『ルポ 虐待』(ちくま新書、2010))

そして、実際に本を読み進めていくと読んだ本について忘れてしまうことがあります。得た知識をより自分のものにするために、読んだ本の情報や気になった箇所を記録していけば新書発表の際にも役立つということも確認しました。

今回のゼミで印象に残ったのは、出版社ごとの学術度の違いです。個々の格を意識したうえで、様々なタイプの新書を読み進めていくのも読書の楽しみだと感じました。

次回は初めての新書発表です。一人3分間のプレゼンを行います。ゼミ生がどんな本を読んできたのか、次回のブログで紹介されると思いますので引き続きお楽しみください。