2017年7月11日火曜日

第11回ゼミ



 ゼミ生のYです。

 今回はDさんがお休みだったので、相澤先生とゼミ生二人でゼミを行いました。

 さて、今回のゼミでは前半は前回課題として出された岩波ジュニア新書から各々選んだ本の紹介を、後半は大学の異文化交流の学習スペースであるコトパティオにて英語を使った遊びを体験しました。
明るくて楽しげな雰囲気が教室の外からでも伝わってきます

 まずは本の紹介から。
 始めに相澤先生が、大野竜三著『タバコとわたしたち』を紹介して下さいました。この大野氏はがんの専門医をされている方で、タバコの健康への害とそれを容認してしまうかのような社会についての問題提起がなされていました。タバコは百害あって一利なしという諺が古くからあるにもかかわらず、たばこ税等の存在の大きさによってタバコが必要悪となってしまっており、喫煙者にも政府にも依存性のある物質のように感じました。切り離して考えるには時間がかかりそうです。

 次に、Rさんが関文威・小池勲夫編『海に何が起こっているか』を紹介しました。現時点での人々の海への理解が浅く、海洋環境の変化による生物の繁栄への影響や温暖化の影響による海面の上昇などの近年海で起こっている現実を受け入れ、もっと理解を深めようという内容でした。海洋環境の変化の原因に大きな割合を占めているのが生活排水だということで、自分では無意識のうちにしてしまっている無駄や怠りに気づかされたような気がします。身の回りの小さなことから気をつけていけるといいのではないでしょうか。

 最後に私が岩田康夫著『ヨーロッパ思想入門』を紹介しました。ヨーロッパ思想ではギリシャ思想やキリスト教の宗教的思想などが混ざって、ヨーロッパ哲学が成り立っています。ヨーロッパ哲学において神は切っても切り離せない存在であり、捉え方は違えど思想の根底にあるもので、これを完全に論理的に理解することはありえません。自分で選んだものの内容はとても難しく、これを書いている今でもきちんと理解できているか怪しいのですが、その思想を持つ人々には彼らの世界があり、そこに何の思惟もなく干渉することは良いことではないのでしょう。その点では、以前読んだ『手話の世界を訪ねよう』と通ずるものがあると感じました。

先生もとても親しみやすい気さくな方でした
 そして後半のコトパティオでは、外国人の先生と私たちでいくつかゲームをしました。

 まずは紙に自分のことについて3つ、そのうち1つは嘘で文を書き、それぞれ質問をしながら嘘の文を当てるというものでした。(私はうっかり嘘を2つ入れてしまったので正解当てゲームになってしまいました(笑))英語が苦手な私には質問をどう表現したら良いか分からず先生に助けてもらった部分もありましたが、核心に迫る質問をしてみるなどとても面白かったです。

 それからカードの束と砂時計のような道具を使い、5秒のうちにカードのお題を英語で答えるといったゲームを行いました。中でも特定の色の入った国旗を3つ挙げるというお題は元々の知識が必要なのでなかなか難しく、さらに英語に変換するため5秒はあっという間に過ぎてしまいました。こちらもとても面白くて楽しかったです。

 コトパティオには私たちの他にも学生や留学生が数人来ていました。この空間にいる人みんなが楽しそうにしていて、明るく楽しい異文化交流ができる場所でした。機会があればまた行ってみたいです。その時にはもう少し英語力もつけたいと思います(笑)