2024年6月19日水曜日

2024年度 前期第11回

 こんにちは、経営学部のKです。本格的に夏が到来し、学校生活もますます活気づいてきました。皆さんはこの夏をどのように過ごす予定でしょうか?私は旅行やインターンの計画を立てています。さて今回は岡村靖幸の「カルアミルク」の歌詞解釈グループワークを行いました。

事前に解釈をワークシートに記入して、
グループワークに臨みました。
まず、グループごとに、各個人が「カルアミルク」の歌詞について自分なりの解釈をシェアしました。この歌詞は一見シンプルながらも深い意味を含んでおり、個々の解釈が非常に多様でした。私のグループでは、あるメンバーが歌詞の中に出てくる深夜や六本木を舞台にしている点に注目し、都会の孤独や寂しさを描いていると解釈していました。また別のメンバーは、語り手の心理状態に焦点を当て、過去の恋愛を振り返ることで現在の状況と折り合いをつけようとしていると解釈しました。

私の意見として「仲直りしたいんだ もう一度カルアミルクで」という部分に着目しました。この歌詞からカルアミルクという存在は二人にとって思い出のお酒だったことがわかります。私自身も物や場所が思い出に結びつくことがあり、その一瞬で過去の感情や出来事が鮮明に蘇る経験があります。きっとこの二人にとってもカルアミルクは、そんな特別な存在なのだと想像しました。この歌に出てくる二人が本当にカルアミルクでもう一度仲直りできれば良いなと曲を聴きながら強く感じました。

ワーク盛り上がり中

その後、各グループ内で意見を統合し、グループ内の統一意見をまとめました。私たちのグループでは歌詞が持つ様々な意味に焦点を当て、恋愛の複雑さを描きつつも、相手に対する気持ちが共に変わっていく感情の移り変わりをこの曲では表現しているという見解に落ち着きました。また、「カルアミルク」という飲み物自体が甘さとほろ苦さを持つことから、恋愛の甘さと苦さを象徴していると考えました。

最後に、全体で各グループの意見をシェアしました。他のグループの解釈も非常に興味深く、グループによって人物の年代や性格、「僕」と「語りかけられている」の関係性の予測に様々な意見が出ました。あるグループは登場人物がどのような人物なのか推測し、その性格や背景に基づいて物語の展開や結末を予測していました。また別のグループでは、誕生日にお酒をプレゼントするのはどうなのだろうか?と疑問視する声も上がりました。「誕生日という特別な日に、お酒を選ぶことの意図は何だろうか?それはお酒そのものに深い意味があるのか、それとも単に過去の思い出を共有するための手段なのか?」という議論が展開されました。これに対して、別のグループは「カルアミルクが二人の関係を象徴しているからこそ、誕生日という特別な日に選ばれたのだ」という見解を示していました。

今回のワークを通じて、歌詞解釈の奥深さと、人によって全く異なる視点が生まれることを改めて実感しました。特に、他者の意見を聞くことで自分の見解が広がり、新たな発見がありました。これからもこのようなディスカッションを通じて、様々な視点を取り入れながら学びを深めていきたいと思います。

次回はA班の新書報告をご紹介します。