3年経済学部のOです。先日、中学時代に熱心に聴いていたラジオ番組が、一夜限りの復活をしました。当時は夜更かししながら毎週楽しみに聴いてたため数年ぶりに聴くラジオは、ジングルだけでノスタルジーを感じました。それでは、今週の活動報告に移りたいと思います。
今回は、普段行ってる新書報告とは異なり、三宅香帆さんの『伝わる言語化』を題材に活動をしました。最初にテキストで大事な箇所を確認した後、グループワークを行いました。今回の活動は、新書報告の際に挙げられる「新書を読まなくても伝えられる内容が多い」という課題を克服することを目的として行われました。
実際のワークでは、まず自分が好きなコンテンツをあげ、そのコンテンツの好きな点を具体的に考えました。次のステップでは、あげた点に対する感情となぜその感情を抱いたのかを書き出す作業を行いました。
私は、Mr.Childrenの『掌/くるみ』を好きなコンテンツに挙げました。『掌/くるみ』は、『掌』と『くるみ』の両A面のCDです。『掌』は暴力的な歌詞ですが、『くるみ』は私たちを包み込んでくれるような優しい曲です。このように2曲は対極的なメロディや歌詞なのですが、2曲とも自身の不甲斐なさを語り、最後には「そのままでも良いんだ」という前向きな着地をするのが好きなポイントです。この2曲を聴くと私は、これらの曲の主人公のように、自分の不甲斐なさに落胆しても、そのままの自分で突き進もうと思うことができます。
同じグループの人はバンドのMy Hair is Badを、相澤先生はバンドのくるりを挙げていました。この2つも『掌/くるみ』と同様にロックです。しかしMy Hair is Badを挙げていた人は、歌詞よりメロディに心が躍り、相澤先生は曲と共に歩んだ時間から生まれる「懐かしさ」を好きポイントの一つとして挙げていました。同じロックを好きなコンテンツに挙げた私たちですが、注目するポイントや、それから生まれる感情がそれぞれ違うのだと改めて感じました。これらの差異は、日常生活で使ってしまいがちな「好き」や「影響された」だけでは伝えることができません。自分なりの言葉と向き合ったからこそ、共通点に隠された違いを共有できたのだと思います。
また、漫画やサッカーなどの全くの別ジャンルを好きなコンテンツに挙げた人もいました。読んだことのない漫画や普段触れることがないスポーツは、「面白い」や「楽しい」などのありきたりな言葉では、興味を持つことは難しいです。しかし、熱を持った自分なりの言葉や表現は、これまで全く知らなかった世界にも飛び込んでみようと思わせてくれました。このようなことから自分なりの言葉は、自分のためだけでなく、相手に〈好き〉を伝えるための武器にもなるのだと感じました。
私たちは、つい「好き」や「影響された」、「面白い」などありきたりで個性が伝わりにくい言葉を使ってしまいます。しかし自分の〈好き〉を見つめ直すことで、自分の言葉を見つけることができ、その言葉が自分を飛び出して相手に伝わると、新たな知見を共有できるのだと感じました。
次回以降の新書報告では、今回学んだことを踏まえて、ありきたりな表現や、新書を読まなくても伝えることができる事柄にとどまらず、自分なりの解釈や、自分なりの言葉で伝えられるように心掛けたいと思います。