2026年6月17日水曜日

2026年度 前期第9回

経済学部経済学科2年のHです。

突然ですが私は最近父親に誘われて毎週末、1つ上の兄の大学サッカーの試合を見に行っています。兄は北関東の大学サッカーリーグに出場しており、試合会場も自宅からそれなりに離れていることが多いです。そのため、基本父と車で向かっています。兄のチームはお世辞にも強いとは言えず、今シーズンの戦績は6敗1分けです。ですが苦戦しながらもひたむきにグラウンドを走る兄の姿を見ると、自分ももっと頑張らないとなと活力をもらえます。

ではそんな活力いっぱいで臨んだ今回の新書発表の報告に移りたいと思います。今回はB班による新書報告です。

Yさん:山田真或『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』光文社新書、2005年

 本書では、「さおだけ屋は実は竿竹だけで利益を出しているとは限らない」「高利益の商品を扱っている可能性がある」「巡回販売は広告の役割も兼ねている」など、表面だけでは分からない収益構造を考えることの重要性が示されます。

 本書はさおだけ屋だけではなく、複数の例を出しながら会計や経営の視点で、世の中の疑問について考えていく本になっているそうです。

 Yさんが出してくださった例に住宅街の客の少ないレストランの話がありました。そういう店がなぜ成立しているのか。それは不動産会社がレストランを経営しているからです。そのためレストランが周辺住宅のイメージ向上に役立ち、結果として本業の不動産販売が伸びます。つまり本業などがありそれと強いシナジーがある事業としてやっているため、低リスクであったり、低コストで稼働させられるのです。これを連結経営というそうです。

 ほかにも本業の資材を搬入する運送のトラックに、連結経営の資材を載せてもらうことで、かかる費用と手間を軽減することなどが挙げられていました。

 会計経営の知識を用いて様々な事象を紹介する著作で、知らない知識で今まで抱いていたことがバッサリ解決する点で聞いていてとてもそそられる内容でした。

Oさん:山梨俊夫『美術の愉しみ方』中公新書、2023年

 読者がこの本を読んで一見高尚な美術体験の感動を体験できるようになることを目的にした本だそうです。初心者向けを打ち出しておりカラー図版などを差し込んだ構成になっています。

 多くの作品に触れ知識を詰め込むよりも「好きな作品を見つける」「比べる」「分からなさを受け入れる」ことを推奨するような作品であるそうです。

 総じて自分なりに見ようという面を打ち出した超入門書であるように感じました。美術に関心があるが何から始めればいいかわからない人、一切関心がない人のどちらが読んでもいい体験になると思いました。


 今回の新書報告は個人的に非常に関心の強い分野の本であることもあってか楽しんで聞くことができました。今回のゼミの雰囲気も開かれたもので、グループワークではたくさんの意見が飛び交っていました。