こんにちは、経営学部4年のTです。朝晩は冷え込みますが、昼は日差しが暖かく洋服選びが難しい季節です。脱着のしやすい上着の出番ですね。後期第5回目は、先生が指定した本を読む特別編です。前半となる今回は、三宅香帆『「好き」を言語化する技術』でグループワークを行いました。
最初のグループワークでは、『「好き」を言語化する技術』を読んで印象に残った部分や共感した部分を共有しました。同じ班になったSさんは、「普段は相手の意見に合わせがちだけど、自分の意見を持っていいんだと思った」といいます。人から否定されることを恐れて自分の「好き」を表に出さないSさんですが、本書の「推しと自分の間に、他人を介在させない」「みんなと違う意見だと分かったうえで書く」などの言葉を見て自分の意見を持っていいと感じたそうです。
私は本書の中で「相手との情報格差を埋める」という指摘に共感しました。他人の話を聞く時、知らない人物・単語・想像できない状況が出てきてしまうと、話についていくことができず退屈になってしまう場合があります。相手に楽しく話を聞いてもらうためには、必要な情報をコンパクトに伝える必要があると考えました。
班替えをした後に臨んだ二回目のグループワークでは、先生が提示した二つのお題をもとに話し合いを行い、ゼミ生全員でシェアしました。一つ目のお題は、「好きを言語化する意義」です。私の班では、自己理解・自己肯定感につながる、人生の豊かさを再認識できる、などの意見が出ました。自分の「好き」を理解することが、趣向や性格を理解することに繋がるという考えです。他班では、「外に発信することで他とのつながりを得る」などの意見が出ていました。SNSで簡単にコミュニケーションが取れる時代、推しを語ることで生まれるコミュニティーは少なくありません。
二つ目のお題は、「好きを言語化するための技術集」です。本書で挙げられていた好きを言語化するためのテクニックの中から、重要と考えるものを話し合いました。私達の班では好きの言語化を三段階に分けて考えました。
第一段階...感情をメモする、問いで始める、伝える相手を決める。
第二段階…とりあえず最後まで書ききる、自分の言葉で書く。
第三段階...見直し、修正を行う。
他にも、感想を具体的に言語化する等の意見が出ました。これらの技術を取り入れ、好きを言語化していきたいです。
次回は、今回のグル―プワークを基に各々の「好き」を文章にして共有するワークを行います。どんな「好き」が出てくるのか楽しみです。