2024年12月18日水曜日

2024年度 後期第12回

こんにちは、経営学部3年のKです。12月に入り、銀杏の葉が黄金色に染まり、そして静かに散りゆく様子に季節の移ろいを感じています。さて、今回のブログでは、ゼミ活動の一環として行った映画鑑賞とディスカッションについてお伝えしたいと思います。

◯映画『ズートピア』を鑑賞して

第11回のゼミでは、ディズニー映画『ズートピア』を鑑賞しました。この映画は、動物たちが共存する理想の都市「ズートピア」を舞台に、多様性や偏見と向き合う物語です。今回私たちは、前回の映画鑑賞をふまえて班ごとに感想を話し合い、その内容を全員で共有しました。

『ズートピア』は一見すると可愛らしい動物たちの物語ですが、その裏には現代社会に通じる深いメッセージが込められています。班のメンバー全員が、それぞれの視点からテーマを捉えており、議論が非常に盛り上がりました。以下は、私たちの班で話し合った内容をまとめたものです。

◯映画を通じて感じたこと

まず、班内で最も多く挙がった意見は「差別や思い込みの怖さ」についてでした。映画では、主人公ジュディが「ウサギだから警察官には向いていない」と偏見を持たれたり、肉食動物が「危険な存在」と一方的に見なされる場面が描かれていました。このような描写を通じて、私たちは「無意識のうちに相手をカテゴライズしてしまう怖さ」を改めて考えさせられました。一人のメンバーは、「日常生活でも、外見や職業、背景だけで相手を判断してしまうことがある」と自身の経験を例に挙げていました。例えば、初対面の人と話す際に、先入観が邪魔をしてその人の本質を見抜けなかったことがあるといいます。この話題をきっかけに、「偏見を持たないためには何ができるのか」というテーマで議論が展開しました。

―偏見をなくすためのヒント

班内で意見交換をしていく中で、「偏見をなくすためには、まず自分が持つ思い込みに気づくことが大切だ」という意見が挙がりました。映画の中で、ジュディが肉食動物への偏見を反省し、自らの考えを改めるシーンが特に印象的だったというメンバーもいました。私たちは、自分自身の中にある無意識の偏見や固定観念に向き合うことが、より良い人間関係を築く第一歩だと感じました。また、「対話の重要性」についても話題に上がりました。映画では、ジュディと相棒のニックが互いの過去や考えを理解することによって信頼を深めていく場面があります。このように、相手の立場や背景を知ろうとする姿勢が、偏見を取り除くきっかけになるのではないか、という意見が出ました。特に、メンバーの一人が「普段は気づかない相手の視点を知ることが、自分の考えを広げるきっかけになる」と発言したのが私の印象に残っています。

◯感想共有を通じて得た気づき

班での意見交換を終えた後、感想を全体で共有する時間が設けられました。他の班からも「多様性の尊重」や「理想の社会を実現するための努力」といった意見が挙がり、非常に充実したディスカッションとなりました。その中で、映画を観るだけで満足せず、そのメッセージをどのように日常に生かすかを考えることが重要という意見を聞いて、これまで以上に深く映画を受け止めることができました。

◯最後に

今回の活動を通じて、映画がもたらす感動や教訓を共有することで、新たな視点や考え方を得ることができました。

『ズートピア』は、ただ楽しむだけのエンターテインメント作品ではなく、私たちに多くのことを考えさせる力を持った作品です。班での意見交換を通じて、自分一人では気づけなかった映画のメッセージに触れることができ、とても貴重な経験となりました。

ゼミの活動も残りわずかですが、今回のように仲間たちと意見を交わしながら学びを深めていきたいと思います。そして、映画で得た気づきを、これからの日常生活やゼミ活動にも活かしていければと考えています。