こんにちは。経営学部2年のSです。ようやく秋の風を感じる季節となりました。寒暖差が激しく、体調を崩す人が多くなっています。体調に気を付けてお過ごしください。今回はE班の新書報告です。
Kさん 本川達雄 『ウマは走るヒトはコケる』中公新書、2024年
本書は、動物の歩行について論じています。Kさんは、動物の歩行を安定性の観点から「静的安定」と「動的安定」の二つにわけて説明していました。
ます、静的安定は、杖をついているような状態に例えられます。この状態は安定した姿勢を保つことができると述べていました。四足歩行の動物のほとんどがこの種の安定性を利用しています。
Kさんの解説に従って、実践。 |
さらに、Kさんが歩き方について実践をしてくれました。人間は普段、「こけているような歩き方」をしていると述べていました。これは、歩行中の位置エネルギーと運動エネルギーの関係があると述べていました。
この発表を通して、散歩しながら自分の歩き方を確認したり、動物園で動物の歩き方を観察してみたいと思いました。普段している何気ない「歩く」と言う行動を、考えてみるのも良いなと感じます。
Eさん 本村凌二『競馬の世界史』中公新書、2016年
本書は、競馬の長い歴史と時代による変化を簡潔にまとめ論じています。紀元前の戦車競争から始まり、中世ヨーロッパでの発展、そして世界への伝播を説明しています。
Eさんは、昔と現代の競馬の違いについて述べていました。かつては年齢の高い馬が多く、長距離レースが主流でしたが、現代では若い馬による短距離レースが一般的になっています。これは、予測困難で面白いレース展開を求めるためです。
また、サラブレッドの血統に関する情報も述べていました。現代の競走馬は、血統を辿ると3頭の馬に辿り着くことには驚きまし
た。そして、現代の競走馬に遺伝的な多様性がみられることがわかりました。
この発表は、競馬がスポーツとしてどのように進化してきたか、そして社会の変化とともにどのように形を変えてきたかを論じていました。
今では馴染みの深いものとなっている競馬も、その歴史を辿ると、今とは違った一面を見ることができました。また、血統を辿って競馬を観るという新しい視点にも気づくことができ、競馬への見方が大きく変わりました。
そして今日は発表者が2人欠席してしまったため、授業の後半では、簡単なグループワークを行いました。お題は「日本の文化を否定する異文化の人にどのように返答すればよいのか」というものでした。僕は、文化を否定するのではなく、文化を受け入れるしかないと思いました。自分のグループ、他のグループでは、僕と同じ意見もあれば違った意見もあり、自分の考えを深めることができました。このようなグループワークは、自分の新たな視点を見つけることができるいい機会になりました。
次回はF班の新書報告をご紹介します。