2024年12月27日金曜日

課外活動:アーティゾン美術館訪問

年の瀬も押し迫った12月27日、ゼミ生有志とともに、東京駅近くにあるアーティゾン美術館を訪問しました。参加者に感想を寄せてもらいました。この美術館、学生は無料です。ぜひ気軽に訪れてほしいと思います。

Cさん

美術館の創設者・石橋正二郎氏の
胸像とともに
美術館を訪れてみての感想は、正直何を感じ取れば良いのか分からないと最初は思っていたが、絵や作品を通して、なぜこの人はこのような表現をこのようなやり方でするのだろうと考えるようになった。また、自分が直感的にいいと思った作品探しに時間を当てるようになった。特に6階のフロアにあった「めくる装置、3つのヴェール」と5階のフロアにあった「バルコニーの女と子ども」は、なぜ良かったのかと聞かれると言語化はできないが、心から感動する何かがあったことは確かだった。いずれにしろ美術館に行くこと自体が初めてだったので、様々な文化や思想に触れることができて良い経験となった。

Eさん

僕の人生で初めて美術館に行きました。学校で行く機会がなかったので、今後も縁がないものだと思っていました。

ゼミ生全体の人数が13人。今回の参加者は2人。(当日欠席が2人)参加希望者は4人なので全体の約3割。参加者のみで数えるなら、2人なので全体の約1.5割。ちなみにもう1人の参加者は美術館を間違えていたので、参加者数を1人にした場合は約0.8割。偏差値の低い高校が定員割れしたみたいな数字です。視力ならまあ普通くらいの数字です。

こぢんまりとした感じでした。(これはこれで結構よかったです)今回の展示で、私は絵画をじっくりと見ました。理由としては、絵を描く事が趣味なのが大きいです。画家によって絵のタッチが異なる点、「紙の材質も全然違うんだなぁ」と、鑑賞素人なのでとりあえず視界に映るありったけの情報を言語化して楽しみました。

私が印象に残っている絵画はエドワード・マネによる自画像です。写真を撮ったので添付しておきます。(撮影許可あったはずです)

なぜこの自画像が印象に残ったかというと、頭のてっぺんから足のつま先まで、等身大の自身の姿を描いているように見えたからです。突飛なデザインで自身をデフォルメしていない点は、正に自画像っぽくて好印象でした。(デフォルメされてても印象悪いとは思いませんが)当時は鏡を用いて自身を描いていた様なので、『ありのままの姿』感が凄く伝わってきました。それに追随するように、紹介文で「作者は生前、親しい間柄の人にしかこの絵を見せなかった」とありました。私の中でより一層、絵に『ありのまま感』が深まりました。

この世を去った後、遠い先の異国の地で、遙か未来の人間に見られている事を知ったら、作者はどう思うのかを考えてみたり。絵を見て色々考える余地が生まれる事を自分に教えてくれた気がしたので、思い出深い絵になったと思います。(思い出と言うにはまだまだ時間は経ってませんが)

絵画を広く見渡していると、「これは俺でも描けるだろ」みたいな絵をちらほら見かけました。美術作品を鑑賞する素人感がてんこもりな自分を恥じました。私は私で、ありのままの自分を受け止めます。これくらいなら親しい間柄じゃなくても全然バレていいです。

2024年12月18日水曜日

2024年度 後期第12回

こんにちは、経営学部3年のKです。12月に入り、銀杏の葉が黄金色に染まり、そして静かに散りゆく様子に季節の移ろいを感じています。さて、今回のブログでは、ゼミ活動の一環として行った映画鑑賞とディスカッションについてお伝えしたいと思います。

◯映画『ズートピア』を鑑賞して

第11回のゼミでは、ディズニー映画『ズートピア』を鑑賞しました。この映画は、動物たちが共存する理想の都市「ズートピア」を舞台に、多様性や偏見と向き合う物語です。今回私たちは、前回の映画鑑賞をふまえて班ごとに感想を話し合い、その内容を全員で共有しました。

『ズートピア』は一見すると可愛らしい動物たちの物語ですが、その裏には現代社会に通じる深いメッセージが込められています。班のメンバー全員が、それぞれの視点からテーマを捉えており、議論が非常に盛り上がりました。以下は、私たちの班で話し合った内容をまとめたものです。

◯映画を通じて感じたこと

まず、班内で最も多く挙がった意見は「差別や思い込みの怖さ」についてでした。映画では、主人公ジュディが「ウサギだから警察官には向いていない」と偏見を持たれたり、肉食動物が「危険な存在」と一方的に見なされる場面が描かれていました。このような描写を通じて、私たちは「無意識のうちに相手をカテゴライズしてしまう怖さ」を改めて考えさせられました。一人のメンバーは、「日常生活でも、外見や職業、背景だけで相手を判断してしまうことがある」と自身の経験を例に挙げていました。例えば、初対面の人と話す際に、先入観が邪魔をしてその人の本質を見抜けなかったことがあるといいます。この話題をきっかけに、「偏見を持たないためには何ができるのか」というテーマで議論が展開しました。

―偏見をなくすためのヒント

班内で意見交換をしていく中で、「偏見をなくすためには、まず自分が持つ思い込みに気づくことが大切だ」という意見が挙がりました。映画の中で、ジュディが肉食動物への偏見を反省し、自らの考えを改めるシーンが特に印象的だったというメンバーもいました。私たちは、自分自身の中にある無意識の偏見や固定観念に向き合うことが、より良い人間関係を築く第一歩だと感じました。また、「対話の重要性」についても話題に上がりました。映画では、ジュディと相棒のニックが互いの過去や考えを理解することによって信頼を深めていく場面があります。このように、相手の立場や背景を知ろうとする姿勢が、偏見を取り除くきっかけになるのではないか、という意見が出ました。特に、メンバーの一人が「普段は気づかない相手の視点を知ることが、自分の考えを広げるきっかけになる」と発言したのが私の印象に残っています。

◯感想共有を通じて得た気づき

班での意見交換を終えた後、感想を全体で共有する時間が設けられました。他の班からも「多様性の尊重」や「理想の社会を実現するための努力」といった意見が挙がり、非常に充実したディスカッションとなりました。その中で、映画を観るだけで満足せず、そのメッセージをどのように日常に生かすかを考えることが重要という意見を聞いて、これまで以上に深く映画を受け止めることができました。

◯最後に

今回の活動を通じて、映画がもたらす感動や教訓を共有することで、新たな視点や考え方を得ることができました。

『ズートピア』は、ただ楽しむだけのエンターテインメント作品ではなく、私たちに多くのことを考えさせる力を持った作品です。班での意見交換を通じて、自分一人では気づけなかった映画のメッセージに触れることができ、とても貴重な経験となりました。

ゼミの活動も残りわずかですが、今回のように仲間たちと意見を交わしながら学びを深めていきたいと思います。そして、映画で得た気づきを、これからの日常生活やゼミ活動にも活かしていければと考えています。

2024年12月7日土曜日

総合教育演習 ゼミ報告会で報告しました。

 担当教員の相澤です。12/7土曜日に総合教育演習のゼミ報告会が開催されました。教養のゼミが学習の成果を報告する年に一回の機会。相澤ゼミも参加しました。

私たちはテーマを決めて研究を行なってはいないので、研究発表ではなく、普段の活動を紹介する報告を行いました。一ヶ月ほど前からゼミ内外で報告の準備を進め、特にスライドの内容や発表のやり方、質疑応答の訓練はギリギリまでブラッシュアップを試みました。

緊張していた発表担当の三名でしたが、本番では華麗にスライドを操り、滑らかにゼミの魅力を伝えてくれました。たくさん質問をいただき、それにも卒なく答えることができました(たくさん想定質問を考えていたのですが、全然当たりませんでした...)。

担当教員としてもとても誇らしい出来でした。やり切った発表者たちは達成感を感じていたように思います。それを支えたチームワークにも拍手したいと思います。頑張った皆さん、お疲れ様でした。

2024年12月4日水曜日

2024年度 後期第11回:ゼミ報告会の準備

 こんにちは。3年のCです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?天気の話題もありきたりで飽きてきたので少し別のことをお話しようかなと思います。皆さんは、1年の最後の祝日が11/23の勤労感謝の日だということはご存知でしたでしょうか?私は休みの日に非常に敏感なので、毎回確認していますが、なんと今年は祝日と土曜日が被ってしまったようです。勝手ながら1人でショックを感じています…笑。依然として寒さは続きますので、体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

さて、12/7にゼミ報告会が行われる予定で、相澤ゼミも参加します。今回のゼミは、報告準備の話し合いを行いました。

前半は、小グループに分かれて作業しました。2、3年生が、自分が用意してきたスライドについて意図や狙いを報告しました。それを受けて、よりよいスライドにするためのディスカッションをしました。

私たちのグループでは、「読書のゼミだから、文章を縦書きにしてスライドを作るのが良いのではないか」という意見が出ました。また、見やすさを重視して年間スケジュールを入れる提案も出ました。それぞれの意見を交換することができたので、お互いの意見の共有にも繋がりました。

後半は、来週の予定とスライドの内容決め、また役割としてスライド作成班と発表班に分担をしました。皆がそれぞれの意見を持っているので、ゼミ生同士で1つのものに擦り合わせる良い機会となりました。また、盛り込む内容に関しても、「新書の発表の例を出したら良いのではないか」や「新書ってそもそも何だろうか?」といった話し合いもあり、聞き手に配慮する姿勢も見受けられました。

残り、約2週間で発表を迎えますが、ゼミ生同士で1つのものを協力して作り出す作業は久々だったので、非常に新鮮味を感じました。また、作業の中で話し合いなどの交流もあり、ゼミ生同士がより考えを1つにまとめられる活動となりました。