こんにちは、現代法学部4年のMです。12月に突入しました。キャンパス内の銀杏の葉っぱはゆっくりと色づき、そしてあっという間に落ちていきました。落ち葉の道を友達と歩くと、とても満たされた気持ちになります。さて、11/27のゼミでは、私たちは、去りし12月7日に開催されたゼミ報告会に向けて、準備を進めていました。また、卒論の中間報告も同時間に行いました。今回のブログでは、そんな盛りだくさんのゼミの様子をお届けします。
最初に、卒論の中間報告についてです。今年度の相澤ゼミでは、2名の4年生が卒論を書いています。
1人目の報告者は、Kさん。研究テーマは「現代社会の引きこもりについて(仮)」。はじめに、引きこもりの定義が説明され、次にその現状や性別、年齢層などの情報に加え、「引きこもりの背景」、「引きこもりの当事者が求めていたこと」など、具体的な研究内容が報告されました。私がその中でも特に関心を持った点は、「引きこもりが先進国において多い」というデータです。日本では珍しくない社会問題として、日々、取り上げられる引きこもり。自分の暮らす国で問題になっていることに、普段は気を取られがちの私ですが、Kさんの報告で、国によってその人口差があることを知り、改めて先進国の負の側面を認識しました。
質疑応答の時間では、多くの質問が寄せられていました。その中には、次のように、引きこもりの深い部分を突くものもありました。
「そもそも引きこもりはどうしてダメなのか。」
その問いに対してKさんは、「引きこもりは本人にも家族にも辛いから」と答えていました。望んで引きこもりになった訳ではない当事者からすると、形容し難いもどかしさ、そしてその様子と毎日向き合う同居者にとって、その現状から一刻も早く抜け出したいと考えられると、私も思います。
最後に、Kさんはこれからの課題を一つ挙げました。引きこもりという現象には、多くの要因が絡み合っています。このような複雑な社会問題を扱うにあたって、取り扱う対象の限定する必要があります。そのため、今後は、論点を絞って卒論を書き進めていくそうです。
続いて、今回ブログ担当の私も卒論を書いているため、中間報告を行いました。テーマは、「あとがきのススメーその刺激と読書へのさらなる効能ー」です。「あとがき」について、自身の読書体験を元に研究しています。その目的は、「本編とは異なる立ち位置にある「あとがき」がもたらす読書時間の効能を探るため。」と設定しています。
主な作業としては、新書とエッセイ、5冊のあとがきを取り上げ、4つのスタイルに分類しました。その共通点を軸に、あとがきから感じ取れる、作家さんの個性や文体、感情を読み解いています。
発表の後、Kさんと同様に質疑応答、その他のコメントを頂く時間がありました。
私は1人のゼミ生からの、「客観的事実はどのように取り入れようと考えていますか。」という質問で特に悩みました。前述したように、個人的な読書体験を元に卒論を書き進めていたため、客観性については考えていませんでした。しかし、そのあとに他のゼミ生からの「自分は、あまりあとがきを読まない」というコメントから、自分の体験とは異なる読書時間もあることを踏まえて、あとがきについての考えをさらに深めていこうと気づくことができました。
さて、次は12月7日に行われるゼミ報告会の準備です。相澤ゼミでは、2、3年生が主体となって本番に臨みます。パワーポイントの資料を作成する班、当日に壇上で報告をするメンバーに分かれて作業を進めています。
この日は、担当のゼミ生が作成してきたパワーポイントについての確認を行いました。相澤ゼミの基本的な情報や、活動内容、どんなことが身についたのか、などといった内容を先生と共有し、足りない部分のコメントをいただきました。特に、私たちが普段している新書報告の具体的な方法が、内容から抜け落ちていました。その点を次回のゼミまでに補い、全体の内容を通して、本番同様の発表ができる資料の作成、つまり完成形が来週までの課題となりました。
私たちは普段、個人で読んだ新書を個人で報告しています。ゼミ生同士での本格的な共同作業は、今回が初めて。ゼミ生同士お互いに探り合いながら、協力し頑張っています。
ゼミも残すところ約2ヶ月、季節の早さを実感します。課外活動を含めた残りのゼミの時間も、今まで以上にしっかりと味わっていこうと思います。